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建築を愛する美術家が手がけたアートハウス〜聞く物件ファン

軽井沢の恵まれた自然の中に建つ、 ふるきよき山荘様式を残した 2つの物件。

長い間、当時の姿のままで 森の中にひっそり佇んでいましたが、 ひとりの美術家の手により 新たな息吹がもたらされ、

アートハウスに生まれ変わりました。

以前、物件ファンでも紹介しました。 タイプは違えど、 その印象的なコンセプトゆえ 覚えている方がいるかも知れません。

https://bukkenfan.jp/e/5863277436984114373 https://bukkenfan.jp/e/5863277436984106577

これらのアートハウスを手掛けたのは、 美術家の川邊りえこさん。 もともと建築がお好きで、 とくに時代を経て佇む家に 魅了されるといいます。 しかし、古い家のほとんどは、 朽ちたまま放置されたり 残念ながら取り壊されてしまうのも現実…。

「それならば、古い家をまるごと買い取り 家がある場所を生かした ひとつの作品にしよう、と考えました」 川邊さんが再構築した 山荘に込めた思いを聞き、 改めて物件の魅力に触れていきます。

建物がある場所、そして様式を生かす家を

川邊さんがはじめに手がけたのが、 長野県軽井沢に建つ 古き時代の軽井沢の山荘様式の別荘。 苔むす石垣がひときわ目を引きます。

「この苔は、この家の財産だと感じました。 アプローチにドラマがないとつまらない。 とくに別荘は、非日常な場所ですから」
材には浅間石や、 ぬくもりを感じる木がふんだんに。 和室も設えられていて、 日本の風情も守られている山荘です。 「初めて見た時、 こんなに品格のある家はない、 という印象でした」
窓がまるで額縁にように 森の緑を描きます。
川邊さんいわく、 本当に鳥の声しか聴こえないとか。 ここで暮せばきっと 鳥になった気分になれるに違いない…。
売主は、96歳の建築家の方だったそう。 第二次世界大戦で戦地から生き残り、 「自分の好きなことをしよう」と 建築家の資格を取得。 ご自身で図面を引いた 思い入れのある家だったといいます。 「お会いした時、 『この家だけが心残りだった。ありがとう』と 言っていただけました。
そしてこちらが、川邊さんによるアート。 夜の木々がささやきあっているような、 家の中にいながらにして 森を身近に感じるアートです。
「この物件が、“その土地らしさ”を  フューチャーする空間作品の  第1号となりました」
ちなみにこちらのお家、 川邊さんのアート作品以外にも 家具から小物、タオルなど 備品一式が付いています。 ひとりで、または大切な人と 森で暮らす鳥のように 優雅に、静かに、こっそりと 毎日を送ることができたら どれほど心地良いでしょうね。

長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉 売価:2800万円 面積:52.00m² 最寄り駅:JR軽井沢駅から車で約16分


“人”と“体験”が主役になる空間

2作目に川邊さんが手掛けた山荘は、 1作目の黒を貴重とした山荘とは対象的に 白い空間が印象的です。

どうです、このダイニング。 すぐパーティーが始められそうな しつらえ、そして広さ。 「“人と体験”が主役になるように、と 手掛けた空間作品です」
清いほどの白さもすがすがしい。 都会で疲れた心と体を リセットしてくれそう。
気になりますよね。 八角形のボードに描かれた 文字のような、曲線のような…。 そう、こちらが川邊さんのアート。 文字は神代文字で、 “回り歌”が描かれているそう。
「家の中に“回り歌”を描いた アートが8カ所あって、 空間全体に飛び出すように描きました」
あ、本当だ、ここにも。 壁にも直接描かれてるんですね。 訪れた友だちに アートがどこに何箇所あるか 探してもらうのも楽しそう。
「この家を訪れた人が、 作品について語り合うことで コミュニケーションが生まれる。 そこに自分の作品を超えた 喜びや価値を感じるんです」

アートから生まれるコミュニケーション。 この家の、この場所に描かれているからこそ 生まれる温度のある交流に 川邊さんは大きな喜びを感じるといいます。

窓の外は さすが軽井沢…という美しい眺め。 白壁だからこそ余計に みずみずしい緑が映えます。
リビングから見えるのは 庭にある大木と青空。 こちら、毎年6月の第一週だけ、 窓から藤の花が見えるそうです。 ぜひ6月にここだけの眺めに出会いたい。
「日本は季節が移ろい、 その時だけにしか咲かない花があります。 便利さとか関係なく、 自然や緑を愛でるために買う、 6月に咲く藤の花を見るためだけに買う。 その時、その瞬間を味わう。 それが本来の日本文化だと思うんです」
部屋のあちこちも個性的。 ほら、天井付近の角っこを見てください。 ところどころに部屋の四隅を 面取りされてるんですよ。
ベッドルームの天井も
ダイニングの天井も。 楽しい発見。

「ちょっと不思議な空間って 非日常感があってワクワクしませんか? この家にはそういったいろんな仕掛けを つくってあるんです」

ほかにもキッチンの柱は三角形だったり、
デスクスペースの 机のカタチが斜めになっていたり。 「こういうニッチなことの美しさに 共鳴してくれる方に出会えたら。 興味のある方に生かしてほしいです」
雰囲気がガラリと変わり、 こちらはバスルーム。 この棚、とても素敵ではないですか。
種類の違う木材でしつらえられた 個性的なおももち。 「当時、軽井沢の別荘が流行った頃に 数寄屋の精神をお持ちの 大工さんがいたんでしょうね。 残った材で作ろうという遊び心が すばらしいですよね」

歴史と様式を生かし、空間に魂を入れる

物件自体は築50年ほど。 窓は木戸で、ドアノブも木。 建物を構成する一つひとつの部分を 慈しみ、手塩にかけて つくられてきたのがわかります。

ちなみにこちらの家も、 生活備品がひととおり そろっているとのこと。 家具はもちろん、食器からタオル、 スリッパに至るまで、 すべて川邊さんによって この空間に合うものがセレクトされています。
「家を買い、備品を揃えることになったら、 まずインテリアに悩みますし、 小物も買い集めなきゃいけないし、 時間もお金もかかります。 それならその家に似合う統一感があるものを 私が用意しよう、と。 お料理やパーティーがお好きな方に、 明日からでも!」
作り手の思いを知ると、 ますます物件の魅力が 伝わってくるようです。 「私、空間が大好きなんですよ。 その場を活かす、その土地を活かすことが 好きなんだと思います。 だから建築家でもないし、 インテリアコーディネーターでもない。 その場所と歴史と様式を生かすこと、 そして、その空間に魂を入れることが 私の役割なのかなと感じています」
ところでこちらの軽井沢の山荘たち、 管理している会社が 周辺の清掃を行っているため、 敷地の落ち葉の掃除をする必要は ないそうですよ。 さすが別荘地、管理が行き届いています。

このアートハウスの コンセプトに共鳴してくれる方に 届きますように。

長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉千ケ滝西区 売価:4800万円 面積:70.24㎡ 最寄り駅:しなの鉄道 中軽井沢駅 徒歩41分 、北陸新幹線 軽井沢駅 車7.3km

川邊りえこ 日本雅藝倶楽部

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