
京都の時間を編み込んだ部屋。建築家夫婦のリノベ住居。(京都市左京区81㎡の売買物件)
こちらは過去の物件です。アーカイブとしてお楽しみ下さい。
こんなにも町と、 町の歴史に心を向けた住まい。 もしかしたら、初めて見たかもしれません。
場所は京都、出町柳。 建築家夫婦のご自邸として リノベーションされたマンションの一室です。
出町柳という立地もあって、
セカンドハウスとして使うのも良さそう。

・縄文時代から続く居住地 ・御陵(中世の天皇の墳墓) ・琵琶湖疏水 ・大学植物園 ・学生街と住宅街
が広がっています。

そんな「時間の厚み」を 部屋の中で感じられる 空間に改修されています。
じっくり拝見していきましょう。

荒々しく、少し野性的な表情です。

素材は滑らかな ECP(押出成形セメント板)。 コンクリートとは対照的な、 近代的な印象です。
このカウンターは
棚であり、
そして部屋全体をつなぐ
水平線でもあります。

大きなテーブルとして 部屋の中心に置かれています。
この浮遊感が、 コンクリートの重厚さに寄りすぎそうな空間を 軽くしてくれている。
そして何より、
この部屋のチャームポイントになっています。

友人が集まったり、 仕事をしたり、 食事をしたり。
自然と人が集まる場所に なりそうです。
床がコルク仕上げというのも
ユニークですね。

木の表情がたっぷりと入ることで
優しい雰囲気になっています。

ここがまた、
読書好きにはたまらない空間なんです。

そんな生活が
すっと想像できてしまいます。

襖絵は、日本画家・東端哉子さんの作品。
近くの植物園の蓮を 描いてもらったものなのだそうです。
自分が住む町の要素を こうして室内に取り入れる。
なんて、なんて素敵なのでしょう。
私もやってみたい…!

そんな暮らしの中に並ぶ この襖絵。
住まいの外のイメージを
室内に取り込んでいるようです。



元々マンションにあった
日焼けした襖や新しい障子も
そのまま残して使われています。


・新品の建材 ・30年前のコンクリート ・50年前の古建具 ・700年続く森 ・5000年続く居住地
異なる時間のレイヤーが、 ひとつの暮らしの中に並んでいる。
唯一無二で、 京都らしく、 そしてそれをまとめ上げる 建築家さんの感覚だからこそ 生まれた空間。
そう思うと、
なおさら尊く感じる物件です。


さすが建築家さんのご自宅、 棚が多くて助かります。
棚を撤去することも可能で、
隣の寝室と使い方を入れ替えたり、
子供部屋にしたりと
アレンジも効きそう。


そんな建築家さんの
大らかな思考が
空間の随所に現れているから
なのかもしれません。

見ているだけで 心が潤うような気分になりました。
「住まいは町の一部である」。
そんな言葉を、 ふと思い出した部屋でした。
文・戸田江美 @530e
1991年生まれ。デザイナー。おばあちゃんの仕事を継いで荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。
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