まず、立地が良いんです。
一乗寺駅から歩いて8分、
白川疏水道までは徒歩10分。

恵文社一乗寺店もすぐ近くで、
素敵なカフェやショップ、
ラーメン店もそこかしこに。

そんなエリアの情緒ある小径に佇む、
凛とした佇まいの物件。

板張りと土壁仕上げの外壁、
そして窓の繊細な縦格子が美しい。

瓦屋根と下屋が重なり合う姿も美しい。
築不詳、家屋評価調書には1933年の
記載がある京町家だそうです。

表通りに面した門扉を開けると
内玄関がありまして、

その奥に2帖の板間。

3帖の板間が2部屋、

いちばん奥の6帖の板間と続きます。
趣を煮詰めたような雰囲気が最高で、
できればこのまま住みたいところですが、

残念ながら建物は
老朽化が進んで改修が必須。
現在、内装材が取り払われた
状態だそうです。

でも、ポテンシャルの塊だと思いませんか？
たとえば味わい深い建具の数々に、
艷やかな飴色に変化した柱、
残された古道具。

こちらの水屋箪笥なんて、まさに。
網代仕上げや透かし彫りが施された
意匠がなんとも魅力的で、
古道具屋さんで見つけたら
飛びついてしまいそうな。

これらを活かして改修したら
どれだけ素敵なお家になるだろう。

広めの庭まで付いていて、
さらに妄想が掻き立てられます。

2階にもお部屋があるのですが、
階段がすばらしく良いのですよ。

ほら、見てください、
階段上部のアール壁！
空間にやわらかさと奥行きを与える
ゆるやかな曲線の意匠もまた、
京町家ならではの美意識を
感じられるポイントです。

2階の部屋は東西に窓があり、
日当たり、風通しともにバッチリ。
京町家で陽だまりのある
お部屋ってあまり見ないかも。

そしてやはり建具が良い、良すぎる…。

ちなみに現在の間取りは4K＋庭。
せっかく手を入れるなら
部屋数を少なくして
もっと開放的な空間にしたいなど
好みはいろいろあれど、
ここまで見てきた建具や古道具、
お部屋の佇まいを活かした
家にしたいってことは
絶対に譲れないですよね。

これだけヴィンテージな家ですから、
もともと台所だったと思われる板間からは
キッチンが撤去されていたり、

お風呂があったと思しき場所は
スケルトンになっていたりと、
それなりに大規模な改修が
必要になるのでしょう。

でも、このお家全体に
息づいた趣はそのままに、
水回りをはじめとする設備が
アップデートされた姿を想像すると
たまらなくドキドキしてしまう。

しかもこの物件価格だと
リノベ費用を含めた予算も
なかなか理想的なのでは…？
思い描いてきた理想の家を
具現化するための、
最高のリノベ素材と
出会ってしまった気がするのです。