広い青空と緑に囲まれた
味わい深い木造のおうち。
よいですねえ、
なんだか風光明媚な予感。

だってお家に辿りつくのに
森の中を縫うような
160段もの石段を上るのですから。
ほんのりジブリの香りがする。

お家の中もジブリ…と言えなくないけど
それよりも朝ドラの世界観に
近いのではないかしら。

一方で、グリム童話に出てきそうな
お部屋もあったりするんです。
いずれにしてもファンタジー。
おとぎ話の世界。

理想的な別荘だなあと
感心していたのですが、
なんとこちら、鎌倉駅から
徒歩12分というではありませんか。
別荘じゃなくて普通に住めるってこと…？
（別荘でもいいけど）

築65年の古民家を2022年にリノベーション。
建物がもつクラシカルな雰囲気は残しつつ、
現代の暮らしにフィットする6DKに
生まれ変わりました。

玄関は想像よりもキリリとした印象。
いきなり階段のお出ましですが、
スケルトンなので圧迫感はなく
明り取りの窓や磨りガラスから注ぐ光が
玄関ホール全体に満ちています。

たくさんお部屋のある家のなかで、
家族全員がいちばん長い時間を
過ごすのはきっとこのLDK。
明るくて開放的で
なんて居心地がよさそうなんでしょう。
空間にこの上なくハマっている家具たちも
家の販売価格に含まれているそうですよ。

キッチンはピカピカにリフォーム済。
味のある吊戸棚は既存のものなのかな？
ステンレスの作業台やシンクに
異様にマッチしています。
窓外には緑があふれ
森の中で料理している気分になりそう。

1階にあるクラシカルな洋室は
どう使いましょうかね。
本やゲームを集めて
趣味の部屋にするのもいいな。
プロジェクターとスクリーンを用意して
シアタールームを兼ねればなおよし。

ヴィンテージの照明が
こんなに似合う部屋は
ほかにそうない気がする。
夜はこの照明のあかりだけで
しっとりと過ごしたい。

そのほかに個室が4つもありまして、
ベッドが置かれているのは
すべて2階のお部屋。
これはあれですね、
最高の目覚めが
約束されているやつですね？

しかも2階の部屋からはこの眺め。
よく見れば八幡様ビューなのです。

さらに海まで望めるときたもんだ。
これ以上望むものはなにもありません…！

2階の踊り場の窓からも
緑の奥に海が見えるそうですよ。
朝起きてから1階に下りるまでに
目に映るすべてが美しくてすごい。

洗面とお風呂が
コンパクトなのはご愛嬌。
レトロでかわいいお風呂、
愛する自信があります。

リビングの片隅には
アイロン台のようなものが飛び出す
からくり収納が（写真左）。
トイレの収納扉は普通の収納です。
扉を外して布で代用しても
いいかもしれませんね（写真右）。

160段の石段を上れば、
そこは風光明媚なおとぎ話の世界。
そりゃまあ不便っちゃあ不便ですけど、
外界との間をつなぐ通路だと考えれば
むしろよくできた舞台装置
なのではないでしょうか。
それを日常にするか非日常にするか、
悩ましいところです。