外観を見ただけで、
大切にされてきたのがわかる。
素敵な家を、素敵な状態で
残していてくれてありがとう！
嬉しくなっちゃうな。

ひさしに繋がる木とかさ、
まっすぐじゃないのがいいんだよね。
いびつなものほど愛したくなるから。

見える景色がわかっていても、
いや、わかっているからこそ、
ついつい覗きたくなっちゃう。

どういうお仕事の人が
住んでいると嬉しいかな…。

二人でも暮らせそうだけど、
アトリエ兼住居として
広々と使うのが、きっといい。

二階には部屋がひとつだけ。
普通ならここを
寝室するんだろうけど
なんとなくもったいないというか…。

床がたまらなく気持ち良さそうだし、
天井は広々としているし、
梁は立派だし。

一部屋だけという
没入感がいいんだよな。
好きなものだけが
集まっていてほしい。

ああ、そうだ。
フリーランスの本屋さん、
なんて住んでたら素敵だな。
この6帖をぐるりと
囲うように本棚が並んでいて、
お仕事できるデスクが置いてあって。

一棟貸しのちいさな宿泊施設のために
宿泊する人が楽しく読めそうな本を
セレクトするとか、
誰かにぴったりとあう本を
選ぶサービスをしているとか、
なんか、そういう仕事だといい。

それで、お腹がすいたら
階段を降りて一階へ行くんだ。
この壁のちぐはぐなところが
またなんとも言えずかわいい。
家って、こういうものですよね。

キッチンは昔ながらのタイル。

今時のシステムキッチンもいいけど、
なんというか、
余白のある感じがいいんだよな。
（せまいから作業台置いちゃえ）

3帖と4.5帖の洋室があるけど、
扉をはずして広く使えるといいな。
自然をモチーフにした柄の暖簾とか、
付けてみたり。

玄関側の明るい部屋で
作ったものを食べる。

明るさの秘密はガラスの瓦。
なんとまあ、粋な演出をしますね…。

ここの窓がまた良くてね…。
障子が開けられるのだ。
この正方形の枠、すごくいいぞ。

ご飯を食べて一息ついたその瞬間に、
風が気持ち良く通るんだよな。

建具にはときどき
頭をぶつけそうになるけど
上の部分かわいいから許す。

トイレはタイル張り。
ウォシュレットついててよかった。

お風呂だけは新しく綺麗にしてある。
水回りは新しいほうが
うれしいもんね。

洗面は昔ながら。

さあ、午後の仕事をはじめるぞ。
二階の窓からは
山が見えるのがお気に入り。

疲れてきたら休憩がてら外へ出る。
散歩スポットには欠かさない。
吉田神社をぐるりと歩くのもいいし、
哲学の道で猫と遊ぶのも。

ホホホ座でちょっと本を探しつつ、
青おにぎりで変わり種を買って
さあもうひとふんばり。

帰り際に見つけた花をつんで、
玄関先に飾ってみたりして。
それが何かのおまじないのようで、
嬉しかったりする。