元は和室だったのかな。 フローリングの洋間ですが ガラス障子の引き戸に竿縁天井と 和のおもかげを残すお部屋。 2面の掃き出し窓の向こうには 濡れ縁と庭が広がり、しっとり 落ち着いた雰囲気。 このたたずまいに加えて、 平屋ですから、紹介すると大人気に なっちゃうかもしれないなあ。

少人数のご家族が住むのに 丁度いい広さの3K。 陽当たりのいいお庭もありますよ。 もちろん、ひとり暮らしでゆったりと 住むのにも（うらやましい！）。

一番奥のお部屋はお茶室として 使われていたのかも…とのこと。

お部屋の横に水屋がありました。 窓の外側にある意匠のおかげで、 時間によっては幻想的な 光の模様が描かれます。 写真の右側はこのおうちの玄関。 石造りの三和土に自然木のような 上がり框でとても風情のあるかんばせ。

家族で住むなら ここは寝室になるのかな。 8帖間に水屋のある4帖。 お布団を川の字に敷いても 余裕がありますね。

和室は客間にして、北東側の洋室を 寝室にしてもいいかもしれません。 こちらは押入れのある8帖の フローリング。

お部屋によって、ガラス障子戸の細工が 異なっているのにも、注目です。

キッチンは使いやすいように手が入り、 U字型で収納たっぷり。 コンパクトなので複数人で作業するには 向かないでしょうが、欲しいものに 手が届きやすくてコックピットのように 機能的です。

キッチンから一番近いお部屋がこちら。 お庭が眺められて、居心地のいい リビングダイニングになるだろうな。

こんな風に窓を開けると、 開放感がたまりません。 濡れ縁がいいんだよなあ。

あたたかい日にちょっと腰掛けて ひなたぼっこ。 何時間でも過ごせそうです。 右側の写真は玄関へのアプローチ。 三角形の切り抜きがある目隠しの板が いいですね。

お庭はただいま、野趣にあふれています が、モミジの成木に石灯籠もあり、 ととのえれば素敵な庭に なることうけあいです。

浴室とトイレにも改修が入り、 現代の生活に合わせて 使いやすくなっています。

大きい鏡に小引き出しのある洗面台も 使い勝手がよさそう。 洗面台横の勝手口から駐車場へ 行くこともできるみたいですよ。

外観は昭和の平屋らしいたたずまいで そんなところも好ましい。 場所は湘南モノレール湘南深沢駅から 徒歩13分。 閑静な住宅街にあり 穏やかな暮らしがかないます。

お手頃な賃貸物件というのも うれしいですね。 素敵な庭のある暮らしやすそうな平屋の家。 憧れてやみません。

文・葱山紫蘇子 大阪で娘3人息子1人と暮らす独り身。元劇団維新派役者竹山らいち、元ミニシアター従業員、元介護職。建物と書き出し小説と漫画と毛布のヘリが大好き。 Lit.Link