憧れの一人暮らしに贅沢は言いません。 こぢんまりとした平屋で 無垢材の床に高い天井、 程よい広さの居室があれば…って、 もしかして結構、望みが高い？

こちらだったら叶いそうですよ。 静かな路地奥にたたずむ一軒家。 年季の入った平屋ですが、 リノベーションがほどこされ 便利に住みよく美しくなっています。

（天井高有り）の文字が 頼もしいですね。 水回りが玄関周りにまとまっていて 動線も良い感じです。

玄関を開けるとすぐにキッチン。 ほほう、壁が天井まで白いタイル張りとは ユニークですね。

よく見ると玄関の壁も、一部が タイル張りになっています。 あまり見かけないつくりで 個性的な上にしゃれていますね。

シルバーの業務用的なシンクセットとも 相性がよくてかっこいい。 キッチンはワークトップも広くて、 お料理のし甲斐がありそうです。

キッチンと居室はガラスの建具で 仕切られていて、光が通り抜けるのも 良いですね。

あ、これは良いお部屋の予感がする。

開放感が気持ちいい！ 天井をあらわしにしたことで 年代物の味のある梁が眺められ 天井高も得られました。

11帖の床は無垢材のフローリング。 家具を入れる前に一度 ごろんと床に寝そべって、 天井の高さを実感したいな。

収納はプレーンな作りで なかなかの広さ。 クローゼットにしたり チェストを置いたり、自分好みに カスタマイズができそうです。

2カ所ある窓の一つは掃き出し窓で 光を大きく取り込みます。

そうね、こちら側には テレビとソファーかな。 壁の端から端まであるような大きな机を 置いて、ワークスペースに するのもありかも。

小さい窓の下にはベッドを置いて… 自分と同じ背丈の、観葉植物も 置きたいな。

不思議と、一人暮らしの想像が はかどるお部屋ですね。

キッチンのほうへ戻り、 ほかの水回りも見てみましょう。

間取り図では省略されていますが 洗面とキッチンの間には扉があります。

ぽつんとした、まるで実験室に あるようなシンプルな洗面台が キッチンに引き続き素敵です。 あ、床も無垢材のようですよ。 素足になることの多い場所だから うれしいな。

コンパクトなお風呂ですが、 新品に入れ替えられていて 清潔感にあふれています。 広いお風呂が恋しいときは 駅の近くに銭湯があるようなので そちらへどうぞ。

トイレの前はちょっとした 通路になっています。 スリムな棚なら置けそうかな。 掃除道具や衛生用品の ストック置き場にできるといいな。

まあるいタンクがかわいいトイレ。 キッチン同様、白いタイル張りで こちらも清潔感がありますね。 暖色の照明とウッディな壁が、 レトロかつほっと安らげる雰囲気で それも良き。

そうだ、こちら、外側にも収納場所が あるんでした。 トイレの下側、外向きに ドアの記号があるところ。

このようになっています。

ミニマムな場所ですが、DIY好きの方 なら道具置き場にぴったり。 スノースポーツなどの用品入れにも いいかもしれないですね。

場所は京都、叡山電鉄修学院駅から 徒歩5分と便利ながら、周りには 田畑や自然が多く残り落ち着いた環境。

近くには紅葉の名所として 知られる鷺森神社も。

住居用としてはもちろん、 アトリエ使いもできるそうです。 この広さと天井高は、たしかに アトリエとしても魅力的ですね。

贅沢は言いません。 だけどこのお家賃でこの設備と広さは、 逆に贅沢（お得）な気がしてきた…。 新年からの新生活にうってつけな 京都の平屋です。

文・葱山紫蘇子 大阪で娘3人息子1人と暮らす独り身。元劇団維新派役者竹山らいち、元ミニシアター従業員、元介護職。建物と書き出し小説と漫画と毛布のヘリが大好き。 Lit.Link