窓がね、多いんです。

光も入るし、風も通る。 よく晴れた日に窓を開けたら、 きっと気持ちいいと思いますよ。

あずき色がポイントの外観は、 トゲのないおだやかな姿。

建物内には駐車場があり、 原付や電動自転車であれば 無料で利用することができます。 ラフな格好で、ボボボボボと 原付にまたがり帰ってくる。 そんな姿が見えるようです。

外階段をカンカンと上って、 帰る先は二階の角部屋。

ただいまと、誰に言うでもなく 小さな声でつぶやいてさ。 靴をポンと脱ぎ捨てて、 いつものお部屋に入っていく。

ちゃんと靴箱もありますけどね。 靴の一足や二足転がっていても 許される空気感が、このお部屋には やさしく満ちている気がするんです。

お部屋に入るとまずは台所、 奥に進むとお風呂があります。 左手には、二間続きの居室が。

明るいうちに帰ってきたら、 目の前に光があるんですね。 あたたかい日は窓を開けて、 おいしそうなごはんのにおいを 外に届けてあげようか。

ちゃぶ台と座椅子を置いて、 サクッと作った簡単料理を テレビを見ながらもぐもぐ。

食べ終わったら、床にゴロンと。 スマホをいじりつつのーんびり。

いいんだもんね、それが生活だもの。 なんでもない暮らしがいいもんだよと、 このお部屋が教えてくれる気がする。 窓からの光をたっぷり浴びながら 焦らずいきましょ、のんびりやりましょ。

ふたつのお部屋には、 どちらにも頼もしい収納が。 服やバッグ、シーズン物はもちろん、 お布団だって受け入れてくれます。

ちなみに、お部屋の一部を DIYすることも可能です！ 味のある雰囲気をいかしつつ、 自分の色を加えてみるのも楽しそう。

ベランダも陽当たり良好。 洗濯物を干す以外にも、 いい風が吹いている日は とすんと腰かけビールをグイッと。 はたまたおにぎりをむしゃりと。

お風呂はどこか懐かしい ブルーとグリーンのタイル。 温泉で有名な熱海ですので、 たまに銭湯や日帰り温泉で リフレッシュするのもいいですね。

トイレは現在は和式ですが、 洋式の後付けタイプの便座を お好みで付けることもできます。

物件の徒歩圏内には、 古民家カフェやデザート専門店など ウキウキするお店もあるそうですよ。

わ、なんておいしそう…！ お部屋の家賃が4万円と だいぶお手頃価格ですから、 浮いたお金で熱海の食を お腹いっぱい堪能するのもいいな。

今日はいいお天気だから、 クッションを枕にお昼寝でも…… そう思える小さなしあわせを、 ここでなら見つけられそうな気がする。 特別なものがなくてもいいかなぁ、 だってそれが人生じゃない？　って。 そう感じられたら、この上もなく幸福だ。

文・くまのなな 東京都在住のフリーライター。散歩中におうちの外観をつい見てしまう。最近はInstagramのストーリーによくいます。 @kmn_nana