この一枚だけで、心がグッと 持っていかれるのを感じます。 半円型になった窓面を飾るのは、 やさしく光を通すガラスブロック。

ガラスブロック、大好きなんです。 透き通る氷を切り出したような 透明感と、どこかはかない美しさ。 見えそうで見えない向こう側も、 ガラスブロックの景色の一部。

ゆるんと曲線を描く窓が このお部屋の主役でしょうか。 室内はフルリノベーション済みで、 フローリングやクロスのみならず キッチンやトイレなどの水回りも 新しいものに交換されています。

現在はオーナーさまが居住中ですが、 丁寧にお使いいただいているのか 全体的にとてもきれいな印象です。

わぁ、このふんわりした感じ。 ガラスブロックを通り抜けた まろやかな輝きが空間に満ちて、 思わず肩の力が抜けます。 夕焼けの時間もきれいだろうな。

ちなみにお部屋には通常の窓もあり、 リビングの横からベランダに出られます。

ご紹介しているお部屋は、 7階建てマンションの最上階。

目の前に大きな建物がないので、 視線が気持ちよく抜けていきます。 なんだか空も近い気がする。

ちょっと外の空気を吸いたいときに、 周りからの視線を気にせずに ベランダに出られるのはうれしいな。

なんと！　夏には花火も見られます。 自分だけの特等席で、 人混みを気にせずのんびり 花火大会に参加しちゃいましょ。

さてさて、お部屋に戻りまして。 キッチンはシックな雰囲気の ダークカラーのタイルがポイント。

あ！　コンロ横の壁にも広く タイルが貼られているのいいなぁ。 油汚れは「こんなところにも？」と 驚くところまで飛んじゃうのでね。

サニタリーはホワイトで統一されて、 ハイセンスなホテルのようです。 生活感がないデザインながらも、 収納はちゃんとあるのがありがたい。

トイレは洗面所の横にちょこんと。 壁で仕切らないからこそ、 限られたスペースでも 閉塞感を感じさせません。

あら、バスルームには ワイドな鏡がありました。 シャワー中でも、バスタブの中でも、 ついつい自分のことを見ちゃいそう。

物件があるのは東京都足立区。 東武伊勢崎線「五反野駅」から 徒歩5分と、便利そうな立地です。

暮らしに欠かせないスーパーも 徒歩5分の場所にあるそうですよ。

地味だけれどあるとうれしい、 屋根付きの駐輪場も完備です。 自転車が雨で濡れるの、 ちょっとしたストレスですものね。

エントランスもきれいで、 管理が行き届いている印象です。

出入りするたびに目にする共有部。 ごちゃごちゃになっているよりは、 やっぱり整っているほうが さわやかな気持ちで暮らせると思うな。

ではでは、せっかくなので 最後にもう一度ガラスブロックを。 ガラスブロックの近くの椅子に 深く腰かけて、変わりゆく光を 時間を気にせず眺められたら。

効率的がよしとされる今の時代には そぐわないかもしれないけど、 いいじゃない、たまにはさ。 そういう時間が、きっと 心の栄養になるのだと思うから。

文・くまのなな 東京都在住のフリーライター。散歩中におうちの外観をつい見てしまう。最近はInstagramのストーリーによくいます。 @kmn_nana