きっと、ひと目見て 好きになる人がいるはず。 私もそのひとりです。 レトロな愛らしさが詰まった戸建てに、 なにを隠そうメロメロなのです。

京王線「仙川」駅から徒歩14分。 駅前の商店街を抜けて、 木のトンネルにひょいと入ります。 木漏れ日をたっぷり浴びてね、 元気チャージしながら歩きましょ。

小路を50メートルほど進んだ先に、 今回ご紹介する物件はあります。 駅からそれなりに歩くので 夜間はしんとしていますが、 落ち着いた住宅街で暮らしたい人には ぴったりの立地とも言えます。 外観はやさしいホワイト。 なので名前も、白い見た目の……

「トウフハウス」！　なんてかわいい。 木綿でしょうか、絹でしょうか…… と思いきや、物件名の由来は お豆腐とは関係ないのですって。 内見時に教えてくださるそうなので、 気になる方は聞いてみてくださいな。

あら、ドアノッカーも品がある。 こういうの最近あまり見なくなりましたね。 あの輪っかを動かして、 来訪を知らせるのですよね。 コンコンコン、ごめんくださぁい。

はいはいはぁい、と やさしい表情のご婦人が 階段から降りてきてくれそう。 物件は２階建て。 ペットちゃんとも暮らせるし、 なんとDIYもご相談OKなのです！

もともと、DIYがお得意な大家さんが 丁寧にリフォームしたお家だそう。 手を入れずとも十分きれいですが、 自分の色を入れたい！　という方は 挑戦してもいいかもしれませんね。

手書きの間取り図は、 もうこれだけでもキュート。 ポストカードになりそうです。

１階にはキッチンとダイニング、 お風呂とトイレに、和室がひとつ。 ２階には和室がふたつです。 ちなみにお庭とバルコニーもあります！

玄関は小窓から光が差し込み、 パッと明るい印象です。 正面の扉の向こうには ダイニングがありますよ。

窓際には日向ぼっこ中の小鳥さん。 玄関のすぐ脇には洗面台があり、 そのデザインがまたかわいいのです！

うわぁ、なんだぁ、だいすきだ…… この洗面台のミニチュアがあったら 絶対に買ってしまう。たまりません。 みずみずしい葉のようなグリーンタイルと、 周りにある木の色合いがよく合うこと！

どこか懐かしい蛇口の形もいいなぁ。 よく見ると椿油が置いてありますね。 合いすぎる、椿油。空でも飾っておきたい。

洗面台の興奮を抑えつつ、 お次はダイニングをどうぞ。 左側にはキッチンが、 正面に進むと和室がありますよ。

引き出しのデザインに思わずニンマリ。 キッチンに造られた滑り出し窓は もともとは古い建具だったそうです。

壁には、大家さんが大切に集めた ホワイトタイルが丁寧に貼られています。 アップで見ると、タイルの形が 場所によって違うんですよ。

キッチンの後ろには、 洗濯機置き場ともうひとつの洗面台が。 ツヤツヤのまぁるいタイルが オセロみたいでときめきます。

うわぁ、バスルームもなんてこと！ 心をガッチリと掴んできます。 すごいなぁ、まるでタイルの魔法使い。 華やかでありながら落ち着く配色です。

こちらは1階の６帖の和室。 キッチンの小窓から光が差し込んで、 ふんわりやさしい雰囲気です。 和室でペットちゃんOKなのは なかなか珍しいのではないかな。

和室とダイニングからは こちらのお庭に出られます。 ウッドチップが敷き詰められていて、 ぐんぐん成長する雑草をそっと抑制。

「ガーデニングがしたいな」という方は、 ウッドチップを除けて 好みのお花を植えてもいいそうです！

さて、お次は2階の和室です。

ふたつある和室は どちらも日当たり良好！ お昼寝がはかどりますね。

片方の和室は全面畳ではなく フローリングも組み合わされていて、 レトロながら今どきの雰囲気もあり。

和室をひとつずつ使ってもよし、 空間をつなげて広く使ってもよし。 押し入れはどちらのお部屋にもあるので、 収納場所に困ることはなさそうです。

どんな方たちが住むのでしょうか。 お部屋は３つありますからね、 お子さまがいるご家庭も ゆったり使っていただけそうです。

ルームシェアのご相談もできるので、 お友達同士でレトロ戸建てに住む…… なんていうのも、ワクワクの物語が スタートしそうだなぁと思いました。

バルコニーもゆったりです。 お布団も問題なく干せちゃう。

トウフハウスさん、 細かなところもこだわっていて。 実際にご覧いただくと、 「あ、ここもかわいい！」を たくさん見つけられると思います。

目立たないけれど、確かな存在感。 そんな「あ、ここもかわいい！」。

それは品のある壁紙であったり、

地面に隠れているお花であったり、

ちょこんとぶら下がるブドウであったり。 見つけるたびに気持ちがはずんで、 いつの間にか口角が上がっているはず。

トウフハウスさん、 実は以前もご紹介したことがあります。 「もっと知りたい！」という方は、 こちらもぜひ読んでみてくださいな。 https://bukkenfan.jp/e/5864516339510545090

文・くまのなな 東京都在住のフリーライター。散歩中におうちの外観をつい見てしまう。最近はInstagramのストーリーによくいます。 @kmn_nana