コントラストが美しい 深いブラウンの勾配天井と白壁に さらりと気持ちよさそうな床板。

今回ご紹介するのは 趣を残しつつモダンな姿へと 生まれ変わった京町家です。

阪急京都線の大宮駅から 徒歩約7分の住宅街に位置します。 落ち着きのある渋い外観が素敵…！

外壁に設置されたマリンランプや

レトロな平笠シェードの照明が 家のまわりをやさしく照らします。

小窓付きの玄関扉は 採光が取れるのはもちろん 扉を開けなくても換気ができますし

引き戸になっているので バイクや自転車などを 土間に入れやすそうです。

2023年9月にリノベーションが 完了したばかりなのだとか。 1LDKの間取りには、必要な設備が キュッとまとまっています。

2階からご紹介しますね。 スライド扉の奥に見えている 階段を上がると…

上階側にもドアが設置されているので 空調効率や防音性などに 期待が持てそうです。

勾配天井が開放感を もたらしてくれる広さ12帖のLDK。

顔を上げると天窓がありました。

階段側の壁面には障子が。 窓から差し込む光を階下へと 届けてくれているようです。

木のぬくもりを感じられる ウッドデッキのベランダには

レトロな竿かけも健在。 南向きなのできっと洗濯物が よく乾きますし、

北側の窓を開けることで 室内にも風が通り抜けますよ。

キッチンは無駄のない すっきりとしたデザイン。 コンパクトながら2くちのIHコンロに 作業スペースもあります。

冷蔵庫や調理家電などは 間仕切り壁を挟んだ右側に。 食器は備え付けのキャビネットに 収納できます。

お家の歴史を感じる 階段を降りて1階へ。

そうそう、階段の下は 収納になっているみたいですよ。 左側に進むと…

やわらかな淡色で統一された 8帖の洋室があります。 ふたつ並んだ押入れが 頼もしいですね。

玄関との仕切りは障子なので、 視線は遮りつつ

部屋中にふんわりと 光を広げてくれます。

お部屋の隅にある造作デスクは 上部と壁面の棚やコンセントなど 快適に使うための工夫が感じられます。 小窓からはどんな景色が 見えるのでしょうね。

サニタリーへと続く 正面の扉を開けると、

明るく清潔感漂う洗面脱衣所。 ここにも天窓がありました。

バスルームもピカピカです。 水まわりが一新されているのは うれしいですよね。

トイレは玄関横にあるので 2階からのアクセスも 問題なさそうです。

中心街にアクセスしやすい立地と 無駄のない小ぶりなサイズ感。 柔らかな光に包まれるリノベ町家で 身も心も軽やかに暮らしてみたいな。

文・山中みく 香川県出身のイラストレーター。海と山の近くに住んでいます。古着と映画と旅が好き。 ＠miku_yamanaka