チェッカーガラスがかわいい アンティーク調のドアを開けると 深緑のタイルがつややかな 真新しいキッチン。

飴色のフローリングに白いクロスは 定番だからこそ心がやすらぐ。

築50年以上の建物の1室を リノベーションしたこちら、 ゆったりのんびりとした時間が 流れているかのよう…。

南東向きの2LDK。 ひとり暮らしなら広々と、 ご夫婦や少人数のファミリーにも おすすめです。

外観はほんのり団地風。 4階建ての鉄筋コンクリートで どっしりと重厚感があります。

でも、見てくださいな、 このエントランス。 レンガ色のタイルがかわいらしく、 とてもいい塩梅です。 植栽もマメに手入れしているのか、 きれいに整えられています。

中へ入ると、おおらかで どことなくノスタルジック。 うんうん、好きです、この雰囲気。

共用階段の手すりにも味がある。 手をスムーズに滑らせられるように、 ねじれた工夫が施されている木製の 手すりは、まるで職人の工芸品のよう。

格子状の飾り枠がついた 明り取りの窓もしゃれています。

階段を上がった所の共用廊下は 団地然とした、なかなかの年代物。 でもこういう佇まい、 嫌いじゃないです。

玄関口とキッチンを隔てる扉を開けると さわやかな光景が広がっていました。 共用廊下とのギャップに 思わず笑みこぼれちゃう。

リビングには大きな三連窓。 外の緑の借景と相まって 心穏やかに癒される空間。

窓の外はバルコニー。

バルコニーからは、おとなりさんの 豊かな植栽と緑の丘がのぞめます。 これは目に嬉しいし 気持ちがいいことこの上ない。

外の風景に合わせた カラーリングなのかしらん…。 深緑のサブウェイタイルが あしらわれたキッチンは センスの良さが抜群。 シンクやワークトップも広くて 機能性も優れている。 食洗器に3くちコンロもついていて お料理好きの腕が鳴ります。 奥にパントリーがあるのも素晴らしい。

建具や内装のディテールも凝っています。 古材風の木製扉に真鍮風のドアノブ。 こだわりのアンティーク調が レトロ好きの心をくすぐります。

キッチンの前には壁があって、 リビングからは生活感が見えないのも うれしいポイント。

リビングの左右には 洋室が1部屋ずつ配置されています。 こちらは約7.4帖の角部屋。 2面採光で、風と光が 軽やかに通り抜ける。

ウォークインクローゼットもあって 収納の心配いらず。

東側の洋室は約11.7帖。 腰高の三連窓があり採光も十分。

こちらのクローゼットも大容量で 嬉しい限り。 ホワイトのルーバー戸が ほんのりレトロでなごみます。

内装とともに2023年3月に 改装された水まわりも 清潔で使いやすいに違いない。

所在地はひそかに人気のある、 鎌倉市材木座。 海岸へはもちろん徒歩圏内。

屋上からは海が見えますよ。 管理上、利用が制限されている 場合があるそうですが、 「海が見える屋上がある アパートメント」というだけで 嬉しくなるじゃあ、ありませんか。

人の多い鎌倉駅とはうって変わって 街全体にも、のんびり穏やかな ムードが漂うエリア。 スイーツ店やコーヒースタンド、 おいしいレストランも点在しています。 夕暮れ時にはお散歩途中の ペット連れの方々が楽し気に 会話を交えていたり、 サーフボードを自転車に積んで、 波乗りに出かけるご近所さんも。 海の近くのセンスのいいお部屋で のんびり穏やかな暮らし… 憧れてやみません。

文・葱山紫蘇子 劇団維新派→色々→介護業を経験。漫画と建物と書き出し小説が好きな4人の子を持つ大阪のシングルマザー。 @sisokoex