壁一面どころか、 吹き抜けの天井近くまである 大きな棚！ 『ハリー・ポッター』に出てくる 図書館みたいな迫力です。 なにを飾ろうか...夢膨らみますね！

しかも２階の和室から じっくり棚を眺められるという、 なんともコレクター心を くすぐられる造り。

このユニークで洗練された仕上がり、 物件ファンファンの方は お察しかもしれません。

八清さんによる京町家リノベでございます。

うっとりポイント連発確定！ 順に拝見して参りましょう！

間取りは２階建の2LDKで、 町家では珍しく駐車スペース付き。

１階はLDKと水回りがあります。

シックなタイル敷きのリビングには 大きなモニターも置きやすい壁面棚が。

しかも天井には スピーカー付ダウンライトが 設置されています！

Bluetooth接続でテレビ音声や スマホの音楽などが流せるそう。

音が上から降ってくる 臨場感ある上映会が開催できちゃう！

LDKはどこも床暖房になっているので 寒い季節もぬくぬくと過ごせますよ。

時には友人たちを呼んで、 床でゴロゴロしながらゲーム大会したり 推しの動画見たりしたい！

リビングとダイニングの間は 格子と床の段差で ゆるやかにゾーニングされています。

冒頭でお見せした 吹き抜けの棚があるのはダイニング。

キッチンにはカウンターも付いていて 少人数での暮らしでしたら 食事はここで済ませられそうです。

ダイニングの角には一人分の 小さなワークスペースが 設けられています。

このこぢんまりとしたおこもり感、 たまらないですね…！

パソコンを置いて仕事に使うのも良いけど… せっかくこれだけの本棚のある家。 「私だけの図書館スペース」として ただただここで読書に耽るのも良いな。

キッチンを見てみますと、 なんてかわいいくすみブルーのタイル！ 壁どころか天板までも ブルーのタイルが貼られています。

凹凸が深くてムラのあるタイルの質感が たまらなくかわいい！ 思わずずっと撫でちゃうかも...。

キッチンからはお庭が見えます。 お気に入りの草木を まるで絵画のように 切り取ってくれる形の窓。

お庭は木製フェンスが 取り付けられているので、 外からの視線を気にせず過ごせます。

洗面所にもさりげなくタイルが あしらわれていて、うっとりです。 白壁に白いタイルなのが またお洒落だなあ。

壁出しタイプの水栓なので 水栓周りに水が溜まらずお掃除もラク。

なんといっても非日常感のある デザインで気分が上がりますね。

お風呂は、 洗面やリビングの床とも合わせた モノトーンカラー。 浴槽もゆったりめで シックな雰囲気の中 リラックスできそうです。

それでは２階へ行ってみましょう。

いま一度間取り図を見てみると、 ２階は、６帖の和室と約８帖の洋室。 １階だけでなく２階にもトイレがあります。

和室は冒頭で紹介した 本棚の見えるお部屋です。

反対側の壁も素敵ですよねえ。 旅館、はたまた美術館のような 特別感のある空間を演出している黒い壁。

比べて洋室は、 明るいトーンのお部屋。 カーブを描いた天井と間接照明が やわらかな印象を作り出しています。

壁面には収納があります。 布団など大きな収納物はこちらへ。

スマートな意匠の建具にグッときます。 寝室として使うなら、 この空間デザインに合うように シンプルな寝具でまとめたいな。

最後に外観を見てみましょう。

細い格子と墨色の壁、 ポッと灯るまあるいレトロ照明。

屋根には一文字瓦を使用し、 伝統的な町家の要素を残した 造りになっています。

周辺には京都大学のキャンパスや 医学部付属病院の大きな敷地があり、 アカデミックな雰囲気のあるエリアです。

西には鴨川が流れ、 東には山が連なる 自然を感じられる環境なので お散歩も捗りそう。

家に帰れば壁一面の 愛するコレクションがお出迎え。 うんうん、すぐ帰宅したくなっちゃいます。

文・戸田江美

デザイナー。おばあちゃんの仕事を継いで荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。@530e

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