素朴で落ち着いた内装と 滲み出るレトロな味わい。 穏やかな暮らしを想像させる やさしい雰囲気の一軒家です。

場所は京都市左京区の下鴨蓼倉町。 下鴨神社の北側に位置する住宅街で 東には高野川、西には鴨川。 さらに近くを流れる泉川では ホタルが鑑賞できるのだとか！

徒歩圏内で生活を完結できる 利便性がありながら 自然を身近に感じられられる なんとも魅力的なエリアです。

間取りはコンパクトな2DKで ひとり暮らしやふたり暮らしに ちょうど良さそうなサイズ感。

パリッと真新しい面持ちの室内は 2023年にリノベーションされたばかり。

柱や壁などの残された古い素材に 洋の要素がミックスされた 和モダンな空間が広がっています。

新しく生まれ変わったキッチンも どこか誇らしげ。 グリル付きの3くちコンロと 十分な広さのワークトップが 使いやすそうですね。

ダイニングキッチンの広さは12帖。 玄関側からふんわりと広がる日差しと、

奥の庭から差し込む 光の美しさにうっとりしてしまいます。

お部屋の中ほどから のんびりと外を眺めたり

窓辺に腰掛けて木を見上げてみたり。 糺の森から流れてくる すがすがしい風を感じながら ゆっくりと過ごす贅沢な時間。

夕暮れ後には小さな庭園灯で お庭をライトアップして

観音開きの収納から フロアクッションをサッと取り出し お気に入りのお酒片手に晩酌タイム …なんて最高だと思いませんか？

電動シャッターの雨戸が付いているので 雨の日も安心ですよ。

お庭の右側に写っているドアは 洗面脱衣所と浴室に続いています。

ゆったりと寛げそうなバスルームは 小窓が付いているのもうれしいですね。

続いて、玄関横の階段で上階へ。

深く色づいた木材と 白壁のコントラストが素敵です。

2階には和室と洋室がひと部屋ずつ。 シンプルなつくりの6畳間は 照明がダウンライトなので すっきりした印象です。

やわらかな陽だまりと畳に誘われて ついごろんと寝転がってしまいそう。

ベランダは奥行きがしっかりあるので DIYや家庭菜園といった 趣味のスペースとして 活用することもできそうです。

和室に隣接する洋室も広さは同じく6帖。 窓の外は景色が抜けていて 遠くには山を望むことができます。

階段と押し入れの上部は ロフトになっているようです。 はしごで上に登ってみると…

まるで屋根裏部屋にいるような ダイナミックな斜め天井の小空間。

貫禄たっぷりの梁を間近でじっくり 眺めることもできますよ。

収納として活用するのはもちろん ランプやミニテーブルなんかを持ち込んで おこもりスペースにしても。

休日には川沿いを散歩して 午後は辺りが薄暗くなるまで 時間を忘れて読書に没頭。 …そんな1日が思い浮かびます。

そっと包み込んでくれるような やさしさに満ちたこのお家で 何気ないひとときを慈しむ日々を 送ってみませんか。

文・山中みく 香川県在住のイラストレーター。海と山の近くに住んでいます。古着と映画と旅が好き。 ＠miku_yamanaka