ワンルームという空間に 贅沢に広がる土間。 フローリングエリアと 同じぐらいの面積を占める 大胆な間取りです。 部屋の一角には小上がりまで。 目線を移すたびに 表情を変えてくれえる 魅力的なお部屋です。

個性的な間取りで 家具の配置に迷うかな、と思いきや 間取り図のガイドを見ると なるほどなるほど。 暮らしに必要なものが 置きたい場所にぴたりとはまるよう 考えられていることに気づかされます。

土間と互いに引き立て合うような あたたかみのあるフローリングと 木目のキッチン。 三角形に切り取られた出窓は 小さな鉢植えの 特等席にしてあげちゃおうかな。

お部屋をすっきりと使いたいなら やっぱりお食事はカウンターで。 お友達が来た時に備えて スツールはスタッキングできるものを 3脚くらい持っていてもいいかも。

いや、そんな時は 小上がりに小さなちゃぶ台を置いて 足を投げ出しておしゃべり、 というのも捨てがたい。 マットレスを置いていたら さっと壁に立てたりしてね。

もちろん1人のリラックスタイムにも いいですよねぇ。 明かりは間接照明だけにして ラジオを聞きながら グラスに移したクラフトビールで 幸せな夜。 土間には観葉植物があって 大きな葉っぱが 影を落としていたりしたら たまらないだろうな。

ちなみに小上がりの下、 全部収納です。 このキャパシティを ワンルームの中に確保してくれるのは かなりありがたい。

土間の奥にも 隠れクローゼットがあるのですよ。 オープンだけど 生活動線からは視界に入りにくいのも うれしいところ。

玄関と居室のちょうど間くらいの位置に オープンラックもありまして。 もちろんシューズラックとしても 使いやすいですし ここはお部屋のどの角度からも 目に入るので とことん「見せる収納」として ディスプレイにこだわるのも ありだよなぁ、と思います。

水回りは落ち着いた色合いで シックにまとめられています。 お部屋の延長のような雰囲気が なんとも心地よいです

シンプルなのに大胆で ディテール盛りだくさんなのに まとまっていて。 住む人のオリジナリティで 彩っていける可能性を持つ 素敵なワンルームなのでした。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk