薪ストーブの爆ぜる音が聞こえる ゆったりとした古民家。

この空間、間取りにはなんと 「音楽ホール」と書かれています。

以前は音楽家さんが住まれていたそうで 音楽ホールでライブなどを やられていたんですって！ 小説に出てきそうなシチュエーション！

しかもですね、なんとまあ グランドピアノ１台が そのまま置かれていて、 入居された方はご自由に 使ってOKとのこと。 （※調律等の維持管理は 借主様で行うこととなります。）

ピアノにご縁がなくても、 これを機に始めてみる きっかけになるかも。

立派な梁と天井が織りなす 美しい造り。 はあ〜惚れ惚れ。

天高もあって開放感があり、 日当たりもいい。

約47㎡の広さがあるので 音楽ホールという使い道に限らずとも 陶芸、木工、絵画などの アトリエに使えそう。

はたまた広いリビングとして過ごすなら この古民家に合うアンティーク家具を 揃えてみたいところ。

床は四角く切り抜かれた 木が並べられていて なんだかかわいい。

年季の入った薪ストーブも かなりいい味出しています。 どこもかしこも個性的。

音楽ホールに繋がる こちらの洋室も 存在感のある渋みを放っています。 天井もかっこいいなあ！

なんと言ってもこの 格子の建具ですよね。 思わず「陰翳礼讃」と 言いたくなるような。

この部屋には縁側がありまして、 目の前には庭が広がります。 おかげで景色が開けているし、明るい。 まどろみたくなる縁側。

庭もこれまた広い。 和の庭を作ったり、 家庭菜園始めたりして 好みの風景を作り上げていきたい。

隣には7.5帖の ピシッと改装された洋室。

洋室同士で繋げて 大きな一間のリビングとして 使えもしそうです。

続く８帖の和室には 床の間つき。 やっぱり天井が、良い。

和室の広縁はもはや ひと部屋として数えたくなるくらいの空間。 ミニ書斎や子供部屋にもなりそうです。

ダイニングキッチンまで 広縁からの陽が差し込みます。

貫禄のある和室と打って変わって アーチ窓の引き戸がキュート。

キッチン、新しめだし収納棚も 備え付けなのが嬉しい。

ガスがないので、IHコンロを 持ってきましょうか。

ちなみに給湯は 太陽熱給湯システム（貯水タンク）と なっており、太陽光発電で お湯を作るため、 数日曇りや雨の日が続くと お湯が出ないのだそう。

ただ、太陽熱給湯システムと別に 灯油ボイラーがあり、 浴室の浴槽に水を貯め 灯油ボイラーで湯を沸かすことで お湯が使えるということで、 「お風呂に入れない！」ってことは 起こらなさそうです。

さてこの物件、 まだ見どころがございます。 それは「離れ」！

しかも２階建て！ （図面上のトイレと洗面は 現状利用ができないそうです）

正面が母屋、 手前がお庭、 右手が離れになります。

いや～広い。

傷んではいるのですが 倉庫や作業場として使えそう。

１階の土間には 家庭菜園グッズや アウトドア用品をしまって。 大事な自転車やバイクを 置くのにもちょうどいい。

２階は和室。 制作用品などを収納するには 嬉しい広さ。

最後に駐車場を見てみましょう。 こちらも広く、３～４台は 並列駐車可能。

詰めればもっと 台数を置けるんですって。

仲間内で集まって 合宿できちゃいますね。

立地から考えると 車生活になりそうなので カーポート付きの駐車場は 活躍することでしょう。

音楽や制作に 思いっきり打ち込める空間。

その傍で庭で緑に触れたり、 野菜を作ってみたり。

どう住まうか、 自由度の高い古民家です。 音楽ホール、どう使おうか 妄想が膨らむなあ！

文・戸田江美

デザイナー。おばあちゃんの仕事を継いで荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。@530e

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