あぁ、深呼吸をしたいな。 都会で暮らしていると ふと思う時がある。

千代田区一番町。 「番町」とも呼ばれ 迎賓館や赤坂御用邸などが並ぶ由緒正しき街。

1973年築のヴィンテージマンション。 古き良き時代を思わせる外観です。

広さはなんと約140平米。 43帖のリビングが圧巻。 リノベーションによって 生まれ変わったお部屋です。 カクッととんがったフォルムがおもしろい。

高級感あふれる玄関ホール。 デコラティブな純白のドアに、 そしてガラスの透明感に、うっとり。

廊下にはお客さま用の パウダースペースがありました。 ホテルのような上質なデザインです。

後ろは収納かと思いきや 洗濯機スペースというサプライズ！ 生活感をスッキリ隠します。

まずは、期待のリビングから。 ずらりと並んだシームレスな窓に 贅沢なサイズのソファベンチ。

ごろんと横になってお昼寝をしたり ガラスのティーポットに 紅茶を淹れて音楽を聴いたり 夫婦で並んでワインを楽しんだり。

都心の喧騒を忘れさせてくれる 青々とした緑。 マットな質感の木の床も相まって まるで森の中にいるかのような感覚。

ちょっと日差しが強いなと思ったら ほんのり障子の雰囲気のある 戸を閉めましょう。 柔らかく優しい光にしてくれます。

広いリビングは ホームパーティーにもぴったりです。 立食スタイルにして ソファベンチに座れば ハイセンスながらカジュアルな時間に。

ぽわんと灯る間接照明が ムーディーな大人の雰囲気。 エアコンや照明はすっきり隠し 凹凸のない空間を実現しています。

テレビ台のまわりは 大容量のストレージ。

右手の扉の奥には ウォークイン収納もあります。

これだけあれば棚を用意しなくても 生活感を出さずに暮らせそうです。

キッチンはリビングと分かれたおこもり型。 緑の見える窓へと続く 明るく爽やかな空間です。

コンロはなんと ガスとIH両方が備わった4くちスタイル！ おもてなしの用意をするときも余裕です。

憧れのビルトインオーブンレンジ！ 週末には子どもとマフィンを焼いたり パン教室を開いたり。夢が広がります。

リビングのお隣の部屋を見てみましょう。 木の廊下に優しい光を通す ほんのり和風の扉。

手前にはカウンターがすらりと伸びる お部屋がありました。

コンセント付きではかどりそう。

後ろには壁一面の本棚も。 建築の本やアートブック、 海外の写真集など 大きな本をたっぷり並べたら それだけで絵になる空間になりそうです。

こんな書斎で仕事や読書をしたら 気持ちがいいでしょうね。 気分転換に外を見たら 頭がすーっと冴えていく感じ。

お隣はベッドルーム。 間接照明の優しい光に包まれて 穏やかに眠りへ入っていけそうです。

収納もたっぷり。 上にはエアコンを隠しています。

縦長のサニタリースペースは 入浴中のプライバシーを守れそう。

近未来的な美しさ！ 石のタイルが表情豊かでうっとりします。

動線がとってもスマートなんですよね。 サニタリースペースには タオルやスキンケア用品を収納できる壁面収納。

バスルーム、期待大！

シャワースペースに

バスタブも！オーバル型が個性的。 まぁるいフォルムがゆとりを感じさせます。

トイレも高級感たっぷりです。 ミニマルな直線的なデザインに 間接照明がよく映えます。

都会に暮らしていることを忘れてしまう 緑あふれる穏やかな住まい。

目に入るものすべてが美しく 心が整っていくようです。

文・よしだゆき 街散策とタイルをこよなく愛するフリーライター。元住宅情報誌編集者。築35年の中古マンションをフルリノベして暮らす2児の母。