「一生使う！」と決意して 思い切って買った家具、 こつこつ集めた作家物の食器に 気づけば買い足してしまうカゴ、 行く先々で集めてしまうポストカード。 そんな宝物たちがぴたりと収まる、 こだわりぬかれたお部屋です。

ゆったり1人で暮らしても 仲良く2人で暮らしても きっと快適だと思います。 だけど願わくばこのお城は 自分の「好き」だけで作り上げたい、 そんなこだわりが詰まった1LDK。

板張りの天井に タイル張りの壁。 タイルはよくみると両側で デザインが異なっています。

柔らかな白に囲まれた中に こっくりとした色の ヘリンボーンの床。 お互いがよく映えるなぁ。 お隣の洋室へと続く扉も なんともセンスがいい。

壁に同化するような 白い引き戸の向こうは大きな収納。 お部屋の雰囲気とは ちょっぴり違うかなぁ…と思えるものは この中に隠してしまいましょう。

シンプルな佇まいのキッチンは 居室の中にスッっと馴染みます。 本体に合わせて こんな風に小物類もステンレスにすると こなれた感じで素敵です。

小物がたくさんディスプレイされても ごちゃっとした印象にならないのは 色味や素材感が統一されているおかげでしょうか。

洋室は、リビングとはがらりと 雰囲気が変わります。 こちらの個性的な柄の壁紙は フォルナセッティのものだそう。

部屋に足を踏み入れた瞬間 イタリアの風が吹くようで 胸が高まる…！

木目の建具との相性も良く 視界はリビング側へ抜け 開放感もあり… コンパクトながら気持ちのいいお部屋。

玄関周りも見逃せません。 入ってさっそく室内窓のお出迎え。 帰宅後、洗面台へすぐアクセスできるのも うれしいポイントです。 玄関の一角だけで 様々な素材が多彩な表情を見せます。

トイレの吊り戸は 洗面台とお揃いのデザインかな？ サブウェイタイルが貼られたバスルームは 贅沢にレインシャワー付き。

お部屋中、どこを切り取っても こだわりが感じられて 「好きだなぁ」とうっとりできる。

このお部屋があるのは 目黒と中目黒のちょうど中間地点。 休日は目黒通り、通称「家具屋通り」で インテリア探しがお決まりになりそう。

自分なら、壁面の棚を キッチンの窓辺を どんな小物で飾ろうかな。

ベッドカバーは、カーテンは どんな色にしようかな。

お手本みたいに素敵なインテリアを 教科書がわりにしながら 次は自分の宝物を この部屋に散りばめることを 夢想するのです。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk