はて、「家」とは、「暮らし」とは何か。
そんなことを考えさせられてしまった
この荘厳な大空間。

ただただ、圧倒されるこの空気。
美しく組まれた木々の様子、
その木肌の色のバランスも
置かれた家具たちも
全てが計算され尽くされてるかのよう。
見取り図もこのように

家の中に小屋があるような

非常にユニークなつくり。

建物丸ごと、既に芸術作品のようで
造りとしては、美術館などを
超えてしまってる気がする。
これは本当に「生活を営む場所」としての
「家」なのだろうか。
あまりにも美しすぎるし、

これは家具なのだろうか、
収納、などと呼んではいけない気すらする。

今にもカタリコトリと装置が動き出して
木彫りの人形たちが現れてきそうな
舞台のようでもあり

どこかからバグパイプの音色とともに
異国の音楽が流れてきそうな
ホールのようでもあり

パイプオルガンの音色が響く
礼拝堂のようでもある。
荘厳、静謐、神聖、、、
そんな形容詞ばかりが頭に浮かぶ。

暮らす上で不可欠な場所ひとつ取っても
はたまた童話の中に
迷い込んだような気持ちになるし

森の奥深くの秘密の邸宅に
招かれたような感覚にも陥る。
なんと美しい陰影と色のバランスか。

都会の一角なのに
小鳥のさえずりで目を覚ましそうだ。

自分は今、世界のどこにいるのか。
めまいにも似た、揺さぶり。

どこを切り取っても
陶酔しそうな、圧倒的、美の空間。

石、木、窓、照明、彫られたもの、
ひとつひとつの造形を
じっくり眺めているだけで
日が暮れてしまいそう。

日が暮れた後のこの情景も
またなんと幻想的な美しさ…！
ここでは、テレビもスマホからの音楽も
流してはならない気がする。
ただ、この空間を愛で、味わう。
許されし物や道具だけが
ここに存在する…。
自分の人間性や価値観さえも
ガラリ変わってしまうのではないか…。

ここでどんな暮らしが営まれるのか

キッチンではどんな料理が
生み出されるのか
ごく普通の日常が
全て詩的な情緒あふれるものに
なるのだろうか…！？
非常に気になるところであります。
ひたすら、眼福。

お値段、うっかり目玉がこぼれ落ちるかと。
選ばれし者だけが住むことができるこの空間。
購入される方と、是非、お近づきになって、
一泊、いや、それでは足りない、
一週間ほど滞在させてもらえないものかと
本気で思ってしまいます。
その折には、何とぞ、何とぞ、
よろしくお願いいたします。