町家というと、
細長い間取りのイメージなのですが
こんな平屋造りもあること、
そして、こんなにも広々と
ダイナミックにリノベーションされた様子に
驚きを隠せません！

一応仕切りがあるのですが

開け放つと、
台所、居間、客間がぐるりとひと続き。

こっくりと味わいの出た梁や柱からは
色気すら感じます。
そこにポツリポツリと灯る灯り。
勾配天井がより一層良い雰囲気にしていて
どこかお宿にでも来たかのような
非日常感のある
和風ラグジュアリーな空気。

日当たり抜群なのも大好きだけれど
天窓からほのかに入る光もいいし、

こうして、四角く切り取られた青空を
下から見るのも、なんだかいい。
陰影を楽しみ、味わう空間。

このお部屋を見ていると、
部屋の中はこれくらいの暗さが
なんだか落ち着く…
と思えてきます。
目も、体も、じんわりゆっくり休めそうだ…。

そう、家は体が休まるのが一番だよ…って。
陽が落ちたら、仕事するのは一旦止めて
ごはんを食べて、ゆるりと過ごそうよ、

暗くなったら寝るだけさ〜。
そんな大らかな気持ちにさせてくれるし
本来それがあるべき姿だと思うんですよね。

仕切りが障子、上部は開いているので
圧迫感がやわらぐし
ほんのり透ける光が優しい。
そして、ここの特筆すべき場所は
何と言っても

この手入れの行き届いた坪庭！
濡れ縁に腰掛けて

石灯籠や木々を眺めて、
お茶でも一杯。

こちらは、坪庭に面した
四畳半の和室なのですが
障子の下半分がガラスになっていて。
目覚めた時にこんな風景が見えるなんて
…なんという贅沢！
朝の光ももちろん良いけれど
うっすら雪化粧した風景、
想像するだけで美しすぎやしませんか。
ああ、見てみたい！

同じ色調でまとめられた台所は
こんなにもゆったり機能的。

洗い場も作業スペースもゆとりがあると
料理へのモチベーションも上がるもの。
台所から続く廊下は

先程の坪庭に面した和室と
水回りへと繋がります。
天窓があって程よく陽射しが入り
右手に押入れ、上部にはロフト収納が。
勾配天井によって出来たスペースを
有効活用といったところでしょうか。

トイレは大変使いやすい仕様で
ペーパーホルダー上やタオル掛け上の
そのちょっとした棚！
かゆいところに手が届いてます。

洗面所は着替えるスペースもゆったり。

お部屋とは打って変わって明るいお風呂！

しかもここからも坪庭が眺められるんです。
これは、朝から入りたくなる予感…。

夜に坪庭をライトアップしても素敵かも。

家にいる時間をより心地よく、
快適に、という方が増えている今、
ちょっとした贅沢感と非日常感が
自宅で味わえる暮らしって、
かなり魅力的じゃありませんか。

美しく歳を重ねた
艶のある建具に囲まれて

背筋がシャンと伸びそうだ。

渋い格子に瓦屋根、
このどっしりとした構えも、素晴らしい。
場所は京都の二条城のすぐそば。

平安京最古の庭園といわれる
神泉苑があったり
昔ながらの庶民的な商店街があったり
美味しいお店もあちこちに。
最寄り駅からは徒歩6分という
なかなかの利便性。

そんな環境で、感性も磨かれそうな
この町家暮らし…！
穏やかで素敵な暮らしが待っていそうで、
うっとり、ため息が出てしまいますよ。