縁側で読書しても、カップ麺すすっても。
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おこもりが得意。 とくにこの家に越してきてからは。 瓦屋根の門から続く石畳。 ツンと寒い冬の日に殊更映える紅一点の椿。 木塀で囲まれていて ご近所の視線を感じない、 けど青空はスカッと見える 程よいおこもり感にホッとする。 自分達だけの、秘密基地のような。 縁側で2人並んで読書する静かな時間も好きだけど、 あぐらかいてカップ麺すする時間も気に入ってる。
どんな時間も、そこそこ楽しく過ごせる家。 だから越してきてから 「ひま」と思うことがなくなった。 冬はコタツを出して せっせとクリスマスツリーの飾り付け、 春は日に日に膨らむ蕾の数を数え、 秋は読書しながら長風呂、 夏は庭に子供用ビニールプールを出して水浴び。 仕事は二階の洋間でして、 夜は隣の和室で布団を並べて 修学旅行みたいに寝る。 たまに一階の畳でごろごろして つい昼寝してしまう土曜の15時も好き。 窓が多くて天窓まであるから 太陽のあったかさや 雨の音の心地よさを 身近に感じるようになった。 築55年の木造だけど、 機密性バッチリのリノベのおかげで 京都の暑い夏も底冷えする冬も 快適に過ごせている。 家もいいけど、街もいい。 近くに三条商店街があるから 食生活も楽しめている。 魚が安かった!と 同居人が足早に帰ってきた。 庭に七輪置いて魚を焼いたら、 「いい匂いするねえ」と 前を通りがかったらしい子どもの声がした。
文・戸田江美
1991年生まれ。デザイナー。おばあちゃんの仕事を継いで荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。@530e
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