シブい外観のお家を見つけると、
ふと思うのです。
この物件は当時のままの姿を
大事にして暮らしているだろうか。
それともツルッとリノベして
跡形もなくオシャレな内装に
変身していたりして…とか。

たとえばこんな長屋。
1958年築。
いいシブさ…。
壁の色味とか、たまらないものが。

古き良き昭和時代を
彷彿とさせる
格子の引き戸を開けると
いきなりブルーの壁紙。
きましたね、いいですね。

わ、これはわくわくする内装。
レトロをできるだけ残して
そこにカラフルな色を
足していった感じ。

かつてはキチキチと部屋が
あったのでしょうか。
令和の今ではかなり
のびのびできるお家。
2階なんて9帖もあります。

この長屋も
こんな変身を遂げるだなんて
さぞ驚いていることでしょう。
いいですね、対面キッチン。
そうそう、こんな感じで
小さい食卓セットを置いて。

ふすまもこんなにチャーミング。
あれ、押し入れなんですよ。
うれしくなる風景を眺めながら
ごはんを食べる喜び。

コンロは自分で用意するみたい。
奮発してグリル付き3くちコンロを
用意したらもう言うことない。
この素朴な感じがいい。

ずっと気になっていたのが
びっしり貼られたタイル。
あの色の濃さ、
あのタイルの大きさがいいんだ…。

洗濯機も思い切って
赤いのとか選びたくなるな。
色がいろいろある日常は
きっと楽しいから。

古いお家だと気がかりな
お風呂もこのとおり、
輝くほどにピカピカですし

トイレも清潔でつるつる。
足元のタイルだってかわいいし、
これなら安心、安心。

階段はやや急なのはご愛嬌。
いいんです、こういうところに
レトロを残していてほしい。

ただフローリングに
するんじゃなくて、
アクセントクロスがあったり

ふすま紙にかわいい模様があったり。
いろいろ足されているのが愛しい。
でも天井は、面影を残して。
古い家だからこそ出せる味。
好きだな、ほっこりするなあ。

フルリノベしてあるんだけど
この長屋ならではの
情趣がじんわりと。
古道具屋で買った家具や雑貨、
ブリキのおもちゃを
ギューギューに並べると
ますます輝きそうだな、と。