中古マンションの改装前の部屋や 朽ちた古民家、スケルトン物件ーー。 きっと無限の可能性を秘めてる。 だけど、間取り図や写真だけでは 住むイメージが湧きにくいこと、 ありませんか。 では、リノベーションを考える力を借りて こんなたしなみ方、いかがでしょう。

今回の「改装ラボ」は、 物件ファンの記事の中でも 人気が高い京町家ですよ。

すでにあふれ出る おごそかな雰囲気…。

しかも、母屋に 離れと、地下室まである。 これは見ごたえがありそうだ。

離れの横を通り抜け まずは母屋へ。

日本家屋の中に モダンのかけらが 散りばめられ

当時の職人さんたちが 丁寧に手を入れて

情趣に富むしつらえが 目を楽しませてくれます。

縁側、気持ちよさそう…。

2階は和洋合わせて 4部屋もあります。 さすが広い…！

おお…天井や壁の 躯体が露わに。 どのようなおめかしが ほどこされるのか。

母屋と離れは、今は お風呂と洗面所があった 廊下を伝って行き来できる模様。

離れの1階は6帖の広さ。 このおこもり感、いいな。

2階はちょっぴり めずらしいデザインで

この格子の意匠がとても好き。 オリエンタルテイストを少々。

お待ちかね、このハシゴ階段で 地下室へと吸い込まれてゆくと…。

待っていたのは非現実の世界。 レンガ壁でしたか…！ ああもう、ずるいほど素敵。

離れの外観はちょっぴり洋風で

ふふふ…このレトロランプ、 最高ですね。 夜はポワーッと灯るのかな。

さすが昭和2年築の貫禄。 令和の時代まで この姿を保っただけある 凄みがあります。

いかがですか？ 暮らす想像、はかどりましたか？ 私なんかは正直なところ、 …あ……あ…圧倒されちゃってですね…。 あの広い和室をどう使えば…。 レンガの地下室だって 持て余しちゃうかもなって。 弱気でお恥ずかしい限り…。

そこで！　今回も 心強いプロフェッショナルさんによる リノベーションを考える力に あやかりたいと思います。 ありがたや…。

さぁさ、見てみましょう！

貫禄十分の京町家が たちまち親しみやすい雰囲気に。 母屋の様子がずいぶん変わりました。 それに、離れの楽しそうなこと！

ここに暮らすのは… 仕事にも趣味にも惜しみなく 力を注ぐご夫婦。 お子さんは 独り立ち間近で ご夫婦は終の棲家として この町家を選んだ。 そんな気がします。

母屋の玄関、そのままでも レトロモダンで素敵でしたよね。

そこで、2階の一部の床を 取り払って吹き抜けに。

わ、ずいぶん明るく なりそうですよ。 玄関を入って右側がサニタリー、 左側はキッチンです。 パントリーへの 出入り口もあるようです。 スーパーで まとめ買いした時は大助かり。

奥にあったふたつの和室は ひとつはそのまま和室に。 もうひとつはダイニングに。

いいですね、縁側。 和室からはもちろん、 ダイニングからもきっと 瑞々しい草木が眺められる…。

そして母屋の2階は

寝落ちするギリギリまで 映画が観られますね。 テレビがすっぽり収まる 備え付けの棚の裏には ビッグサイズのWIC。 ぬかりない懐の深さ。

お次は離れですよ。 母屋からの渡り廊下を取り払い、 緑が植わったお庭を通って 行き来するのですね。

なんと！ 1階が茶室になってる…！

はあ、雪見障子から覗く お庭の情緒のあること…。 奥様がお仲間を 茶事に招くのかしら。

離れに仕事部屋があると オンとオフの切り替えも 上手にできそうでいい。 テレワークも弾む…。

そして、 とっても気になる 地下室は…。

なになに、 憧れの“大人の隠れ家”の 理想形じゃないの…。 ターンテーブルを回したり 楽器を演奏してみたり。 ワインセラーも置きますか。

ウッドベースにピアノ、 弾いちゃいますよね。 仲間内で気まぐれに セッションしたりね。 そんな粋でジャジーな夜を 過ごしてみたいものだ…。

あまりの風格に はじめは気後れしていた 京町家でしたが プロの手にかかれば 大人が本気で楽しめる 遊び心いっぱいの家に。 ああ、満足。 自分の想像力のはるか彼方へ 旅に出た気分…。

今回の楽しい妄想は 八清さんによるもの。

八清さんは京都に今も残る 味わい深い京町家や中古住宅を リノベーションによって 上質な空間へとプロデュースする 不動産会社です。

もう少し詳しく知りたい方は 掲載元の八清さんのHPを 覗いてみてくださいね。

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