白いTシャツが好きだ。

フォーマルなジャケットだって
ラフなジーンズだって
なんでも似合うところ。

サラッと着ているだけなのに
背筋がスッと伸びるところ。

そんな白いTシャツのような
お部屋に出会いました。

恵比寿ガーデンプレイス
洗練されたレストラン
上品な佇まいの邸宅たち…

大都会でありながら
余裕を感じる恵比寿の街並みを通り
辿り着いたのが
凛とそびえ立つシンメトリーの外観。

真っ先に目に入ったのは
下半分がすりガラスになった
デザイン性の高いドア。

丸みのないデザインが
なんとも近未来的。

1階はキッチンとリビング
2階は洋室と水回りという
1LDKの住みよく分かれた間取り。

12帖の広々としたリビングは
なんだか空気の流れが気持ちよい。

そうか、遮るものが何もないからだ。

床の段差、柱、梁、レール、壁…
凹凸を極限まで
削ぎ落としたシンプルさが
空気の流れまで変えるなんて
知らなかった。

凛とした空間に
背筋が伸びる。

真っ白な壁にはプロジェクターで
お気に入りの映像を映そう。

週末は一人で
MARVELの映画を何本も観たり
友だちを呼んで
サッカー観戦をしてもよさそうだ。

コンクリートの床には
分厚いラグを敷こう。
くすんだオレンジ色とか、
暖色系のラグが似合いそうだな。
黒い革張りのソファーに
アイアンの脚の
ローテーブルなんてどうだろう。

アートを飾ってもいいかもしれない。
大きな黒縁のパネルを床に立て掛けて
ざっくりと飾るのもよさそうだ。

これが究極のシンプルが持つ
ポテンシャル。
どんな色も素材も似合ってしまう。

リビングを曲がると真っ白なキッチン。

奥まったスペースにあるから
リビングから生活感が
隠せるのも嬉しいところ。

シンクの隣には冷蔵庫
下のスペースには
キャスター付きのラックを置こう。

調理スペースに余裕があるから
いつも使う黒いカップは
マグツリーに引っ掛けて飾ろうかな。

形や素材が違う食器も
色んな形のボトルのリキュールも
このすっきりしたデザインの
キッチンに並べたら
様になっちゃうから不思議だ。

キッチン横のスペースには洗濯機置き場。

コンクリートの
クールな階段を上って2階へ。

窓から差し込む明るい光に目が眩む。
ここは本当に大都会なのか。

コンクリート打ちっぱなしなのに、
どこか柔らかさを感じる6.5帖の洋室。

優しいカーペットの床に
高窓から太陽の光がまっすぐ差し込む。

ベッドはここかな。

とにかく寝起きが悪い自分も
朝日のおかげで爽やかに起きられそうだ。

壁側には低めの収納ラックを置こう。

一面収納にして、お気に入りのレコードを飾ったり
雑誌を無造作に重ねてみてもいいな。

洋室を抜ければ水回りスペース。
カーテンで仕切れば湿気も気にならない。

塗装感が雰囲気のあるトイレと

この部屋によく似合う
ミニマルな洗面台。

スラッと伸びた排水パイプを見ると
鏡に映る自分の背筋も伸びる気がする。

浴槽は深さがあるから
ゆったり肩までお湯に浸かれそう。

余計なものを削ぎ落とした
バスタブのフォルムが好み。

お風呂にゆっくり浸かったら
スウェットに着替えてそのままベッドへ。

コンクリートの無機質な天井を見ていると
一日の出来事が走馬灯のように駆け巡る。

都会の喧騒や
恵比寿駅ですれ違ったカップルの会話
さっき観た昔の映画や
読みかけの雑誌の表紙

いろんな音や色彩が
頭に浮かんでは消えていく。

そして頭のなかを真っ白にして
今日も静かに眠りに落ちていく。