長年の雨風にさらされて グッと深みを増した コンクリートの壁に、 バサッと覆いかぶさる木々。 なんだろう、見ているうちに ドキドキしてきちゃったよ。 映画のロケ地になりそうな ロマンたっぷりの空き地が、 新しい出会いを待っています。

今にも物語が始まりそう。 学校をこっそり抜け出して ふたりで走り出す青春映画？ 不良たちのバトルを描いた ワイルドなアクション映画？ どんなストーリにもしっくりと 馴染みそうなこの空き地。 あなたならどう活かしますか？

ここに新しく家を建てることは できないそうなのですが、 木材や建材などを置いておく 倉庫にするのはOKとのこと。

むむむ、リアルに考えてみると…… 屋外ワークショップを開いたり、 マルシェなどをやってみたり。 今回の空き地の紹介元である 不動産屋さんでは、シェア農園や プランター菜園のアイデアも出ていて とってもいいかも！　と思いましたよ。

当時の建物の名残として、 レトロなお風呂も残っています。 おぉ、差し込む光が幻想的で、 これこそ映画のワンシーンに 出てきそうではありませんか。

この印象的な雰囲気を活かして、 それこそシンプルに 撮影場所として借りるのも ありなのかもしれませんね。

視線を落とせば、あらかわいい。 どんな人がここに暮らして、 どんな生活を送っていたのかな。

最寄りのバス停からは徒歩2分。 近くの駅からも徒歩14分と 問題なく歩ける距離なので、 アクセスも良好ではないかな。

坂道をぐんぐん進んだ 高台の上にある空き地なので、 展望もなかなかのもの。 建物と木々のあいだには チラリと海も見えました。

あぁどうしよう、この世界観。 もちろん、便利な倉庫として 使ってもいいのですけどね。 でも、この一枚の写真だけで あふれてくるこのワクワクを、 どうにか満たせる使い方を 思い付けたら、きっと…… 人生の楽しみが、ワッと 一気に増える気がするのです。

文・くまのなな 東京都在住のフリーライター。散歩中におうちの外観をつい見てしまう。 @kmn_nana