住居にするも、店舗にするも、 自分の自由に決められる。 そんな懐のひろーい平屋を、 あなたならどう活かしますか？

青空をバッグに悠々と建つ平屋は、 築59年となかなかの人生の先輩。 年月を重ねてきたからこそのレトロ感、 きっとお好きな方も多いですよね。

現在の間取りは3DK。 キッチンとお隣の6帖の洋室の 壁を大胆に壁を抜いて さらにはサンルームをつなげれば ゆったりとしたLDKになりますよ。

手を入れるとしても、 使えそうな建具は残したいなぁ。 あのガラス戸なんて、 木の色がいい感じの素朴さだ。

玄関でくるりと振り向くと、 ゆるんとアーチがこんにちは。 オレンジ色の光に照らされて、 黒く塗られた壁がしっとりと その存在をアピールしています。

店舗として使う場合は、 カフェなどの飲食系もOK。 民泊にするのもいいそうですよ。

こちらの7帖の和室なんて、 落ち着いた雰囲気が日本らしくて 海外から来たお客さまにも 喜んでもらえそうです。

事業用ではなく 住居にしてもいいですね。 ネコちゃんやワンちゃんなどなど、 だいすきな愛らしい家族と のびのび平屋ライフはいかがでしょう。

大きな窓に、風通しのいい欄間。 光や風が室内をスイスイと進めるのは、 昔ながらの日本家屋のいいところですね。 和室の奥にある障子を開けますと……

おお、4帖の洋室がありました。 テーブルセットを置いて 旅館風にしてもいいけれど、 ここにベッドを置いて和モダンな インテリアにするのもありかもです。

場所を移しまして、こちらはキッチン。 グリル付きの3くちのガスコンロです。 色鮮やかなタイルを ペタペタと貼るだけでも ガラリとイメージが変わりそうです。

キッチンのお隣には、 日当たりばっちりのサンルーム。 洗濯物がよく乾きそうですねぇ。 猫ちゃんと暮らすとしたら、 ここが日向ぼっこスポットになりそう。

こちらは6帖の洋室です。 お花をあしらったステンドグラスが お部屋に彩りを添えてくれます。 どことなく感じる、ジブリ映画の空気。

廊下に出まして、おやおや。 あの扉の向こうはなんだろな？

てってれ〜、トイレでした！ 懐かしさが漂う木の色合いに囲まれて、 ピカピカとつやめく白いトイレ。 うんうん、レトロさの中にある しっかりとした清潔感がよし。

お風呂も近代的ですよ。 足をぐーんと伸ばせそうな 広いバスタブがありがたいや。

そして、まだ終わりじゃないのです。 なんと今回はさらにもうひとつ、 別棟も付いてくるのですって！

広い敷地の端と端に 2棟の平屋が向かい合っていて、 今までお見せしたのは母屋のほう。 ここからは別棟をご覧いただきます。

母屋と別棟、それぞれどう使おう？ 母屋で古民家カフェを開きつつ、 別棟で暮らすのもいいですよねぇ。 家族がたくさんいるのなら、 母屋と別棟で暮らしを分けても ストレスなく過ごせるかもです。 シンプルに別棟を倉庫として 使うのもそれはそれでありかな？

別棟の間取りは2DK。 6帖と4.5帖の洋室のほか、 キッチン・お風呂・トイレ付きです。

母屋と比べると、別棟のほうが ところどころ古さを感じるかな。 もしもこちらで暮らすとしたら、 気になる部分に手を加えると 居心地がグンとよくなりそうな予感。

キッチンの壁にクロスを貼って、 引き出しの色を塗り替えて。 取っ手も新しく変えちゃおうかな。 母屋でのんびりと暮らしながら 時間をかけて別棟を変えていくのも、 暮らしの楽しみになりそうです。

個人的には青空の下のような こちらのお風呂も好きですけど、 冬はちょっと寒そうですしね。 どうせ手を加えるなら、 ガッツリとリノベありきで 考えてみるのも夢が膨らみます。

駅から徒歩圏内なので、 暮らすとしてもお店をやるとしても 立地的には便利だと思いますよ。 あぁどうしましょ、選択肢がたくさんだ。

暮らすか、商いをするか、 ゆるやかDIYか、ガツンとリノベか。 または、別棟を賃貸に出すという 選択もありですよね。 自分の意思で決められるのですから、 想像がどこまでも広がっていきます。 どんな色に染められていくのか…… ここからの未来をほんの少しだけ 先に見てみたいなぁ、なんて。 ついつい思ってしまいました。

文・くまのなな 東京都在住のフリーライター。散歩中におうちの外観をつい見てしまう。 @kmn_nana