風雨にさらされ、お世辞にも きれいとは言えない外装だけど、 なぜか、たまらく愛おしく感じる たたずまい。 「平屋だから」以上の 不思議な魅力を放つ一軒家です。

古家付きの土地ということで、 建て替え用として 求める方のほうが多いのかな。 しかし、最近まで賃貸で 人が住んでいたので、 室内は思ったよりも 荒れていないとのこと。

とはいえ、築年数100年ほどだそうで、 期待と不安が入り混じります。 いかがなものでしょうか…どきどき。

え？ これは、かなり きれいなほうなのでは？ なんでも当時の宮大工さんが 建てられたらしく、 言われてみれば、 どことなく品があるつくり。 住みながら、ちょっとずつお直しを されたのかな。 長いライティングレールがあり、 写真のようにスポットライトや お好みの照明が取り付けられます。

玄関を入ってすぐが、 このリビングスペース。 玄関三和土も広くて、 集会所のようなおもむきです。 昔のお家にしては今風で、 少し珍しい間取りのような気がします。

大きな押入れがいくつもあるところは 昔ながらの日本家屋ですね。 大きな窓もあり、 やわらかな明るさで心が安らぎます。

斜め天井のおこもり感が ちょっとわくわくするキッチン。 木枠の窓は型板ガラスかな。 少し手を入れたら とびきりモダンになりそうな ポテンシャルを感じる。 セカンドハウスにするなら、 ガスコンロを置くだけでも 良さそうな気もします。

玉石タイルが懐かしすぎて 思わず声が漏れるほどのお風呂。 住むなら、さすがにしっかりと 手を入れたほうがいいかしら。 それでも昔ながらのおもむきは どこかに残しておいてほしいな。

最低限に手を入れるも良し、 がっつりとリフォームするも良し、な 木造の平屋建て。 さらに、うれしいのはその立地。 じつは江ノ島電鉄・腰越駅から 徒歩1分の駅近物件なのです。

お家の前は軽自動車なら 通れる道幅です。 通りぬけて、大通りへ。

通りをしばらく行けば すぐに線路が見えてきます。 おしゃれなカフェやレストランが 立ち並ぶ、楽しい街並み。

路面電車の駅というのは、 どうしてこうも かわいらしいんでしょうか。

海岸線を走る江ノ電が素晴らしいのは 言うまでもなく。

徒歩圏内には、この景色。 天気の良い日には、江の島越しの 富士山が眺められる腰越海水浴場。

朝な夕なと、素晴らしい景色が 見れると思うと、心が踊ります。

住居やセカンドハウス、 別荘などはもちろん。 海や駅が近いエリアなので、ショップや カフェなどの可能性も広がります。 こだわりの古着屋さんや、 予約制の隠れ家カフェなんかも良さそう。 いずれにしても、 壁をお好きなテーマカラーに塗り替えれば とびきり素敵になるに違いない。 夢がふくらむ、鎌倉の平屋です。

文・葱山紫蘇子 大阪で娘3人息子1人と暮らす独り身。元劇団維新派役者竹山らいち、元ミニシアター従業員、元介護職。建物と書き出し小説と漫画と毛布のヘリが大好き。 Lit.Link