物件には、それぞれの 歴史や想いが刻まれています。 そして、時にはそのストーリーに 心を動かされることも。

こちらの物件もまた、 そんな「グッとくる」背景を持つひとつです。

30年近くフィンランドに住んでいたお兄さんと、 三重県桑名市で土地を所有していた弟さん。 お２人の想いから生まれたのが、 この集合住宅です。

「今までにない集合住宅／賃貸住宅をつくる」 そんなコンセプトのもと、 デザイン性と機能性を追求し、建築されました。

断熱大国のフィンランドから輸入した 断熱性に優れた木製建材を使用。 そして、まるで美術館やホテルのような 洗練されたデザイン。


こんな賃貸物件に住めたら、と 思わず夢見てしまうほどです。

そしてこの度、施主の息子さんによる 20数年ぶりのリフォームが実施され、 全館インターネットの導入、 宅配ロッカーの設置、水回りのアップデートなど、 さらに快適な住環境へと進化しました。

今回ご紹介するのは、 北欧の森に佇むホテルのような一室。

約10帖のリビング・ダイニングは広々とした空間。
 目を引くのは、バイオレットカラーの壁と 大きなフィックス窓。

窓の向こうにはメタセコイアの木々が 広がっています。

「こんなに大きな窓、冬は寒くないの？」と 思うかもしれませんが、ご安心を。
 フィンランド製の木製サッシは、 断熱性・防音性に優れた トリプレット構造（ペアガラス＋単板ガラス）。

床材も表情がかっこいいな、と思ったらやはり、 フィンランド製の無垢のカバ材を使用しているそう。

さらに、床にはALC＋防振ゴムが入っており、 防音効果も抜群です。

リビング・ダイニングとつながるキッチンは、 白を基調にしたシンプルなデザイン。
 シンプルながらも タイルの壁がさりげなくかわいい！

さらには洗濯機と冷蔵庫も 完備されています。

すっきりとコンパクトだけど 収納スペースもしっかりあり 使いやすそうです。

扉の先には、約7.5帖の洋室。 寝室に使うのが良さそうですね。

バイオレットグレーの壁が印象的。 木製建具との相性が抜群です。


スイッチプレートや扉など、 細部に至るまで上質な素材が使用されており、 空間全体からこだわりが感じられます。

この物件の中でも特に ホテルライクな雰囲気が際立つのが、 水回りです。

ガラス張り×タイル壁の洗練されたデザインに Hansgrohe社製のシャワー＆カラン。

さらに浴室乾燥機＆床暖房完備！

非日常感たっぷりのバスタイムが 楽しめるだけでなく、 機能性も申し分なしです。

洗面スペースは、 グレーのタイルと間接照明が 美しく調和した、上品な空間。


家具のような洗面台が また素敵ですね。 丸いLED拡大鏡、 ホテルでしか見ないやつだ...！

洗面横にはガラス棚が 備え付けられており、 化粧品や小物をすっきり収納できます。

すべての造りが 賃貸のお部屋とは思えない仕上がり。 ホテルステイ感が高まる 洗面スペースです。

こちらのお部屋は 事業用としての利用も可能。
 この洗練された空間を、 事務所として使うのも魅力的です。 打ち合わせのたびに訪れたくなっちゃう...！

フラワーデザイナー佐藤志津氏が監修した植栽は、 竣工から20年以上の時を経て、 季節ごとに異なる表情を見せてくれます。

実は以前にも、こちらの物件の 別のお部屋をご紹介したことがあります。 せっかくなので 改めて現在募集中のお部屋を 紹介させていただきますと、

お部屋ごとに変化する テーマカラーが印象的な

「Room E」という 2LDKのメゾネットルームや

アイボリーとホワイトが織りなす リビングが優しげな印象の

こだわりが散りばめられた 「Room D」も。

どのお部屋も本当に素敵なので、 ぜひ以前の記事も合わせて ご覧くださいね。 https://bukkenfan.jp/e/10981812998644957402

年月を重ねるごとに、 ますます魅力を増していくこの建物。 長く、愛で、大事に住みたくなりますね。

文・戸田江美

デザイナー。荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。@530e

トダビューハイツ ロジハイツ