北欧、フィンランド。 その言葉を耳にするだけで 胸が高鳴るという方も 多いのではないでしょうか。

三重県桑名市に まるでフィンランドで 暮らしているかのような気分が味わえる とびきり素敵なお部屋がありました。

大通りから一本入った 穏やかな通りに佇む低層マンション。 生い茂る緑の中には 白×ブルーの国旗が揺れています…！

建物名は「FINLANDIA10」。 30年近くフィンランドに住んでいた兄と 三重県桑名市に土地を所有していた弟という ふたりの兄弟によって建てられたのだとか。 1999年の竣工以来、20数年ぶりに リフォームされたんですって。

ご紹介するのは「Room E」という 2LDKのメゾネットルームです。

玄関から直結しているLDKは 約20帖のゆったりサイズ。 写真のように、シンボルになりそうな アートのまわりにノルディック家具を 散りばめれば、洗練されつつ ホッと寛げる憩いの場になりそうです。

大きなフィックス窓の外に見える 針葉樹のメタセコイアにも 異国情緒を感じますね。

艶のあるカバ材の無垢床や 木製の窓枠はフィンランド製。 窓はペアガラスと単板ガラスの トリプレット構造で 断熱性や防音性に優れています。 内装の佇まいだけでなく 北ヨーロッパの厳しい寒さに適した設備も 取り入れられているとは頼もしい！

ダイニングの窓からは アイビーウォールが望めます。 濃いめのコーヒーとシナモンロールで カフェタイムを過ごしたいな。 キッチンと繋がるカウンターがあるので 配膳やコミュニケーションもスムーズです。

湖を思わせるターコイズブルーのキッチンは ヘアライン仕上げのステンレス戸棚や 白い目地が映えるタイルなど 素材やディテールにもこだわりを感じます。

木のぬくもりいっぱいの 階段を上がって2階へ。

空間をぽつりぽつりと照らすのは 電球型の吊り照明。 こうした照明の選び方も ぜひ参考にしたいですね。

木部の比率が大きい箇所に モダンなライトを合わせることで ほっこりテイストに寄りすぎず 垢抜けた印象になっています。

西側のベッドルームは イエローのクロスが鮮やか！ オレンジ色の光に包まれる 夕暮れ時の様子も見てみたいなぁ。

約9帖もの広さがあるので ワークスペースなどを設けても まだまだ余裕がありそうです。

鏡張りのクローゼット扉も フィンランド製なのだそう。

もうひとつの洋室は これまた絶妙なブリックカラー！

全体にカラークロスを用いた 大胆な内装や高めの天井は まさに欧米のお部屋という感じがします。

外が色彩を失う冬の季節こそ 家中に散りばめられた色が 心が明るく彩ってくれるのでしょうね。

サニタリーは2階にまとまっています。 洗面脱衣所はツヤツヤの モザイクタイルが可愛い…。

洗濯機置き場はサニタリールームの 手前にありました。

総戸数10戸の住戸ごとに 間取りや内装が異なっていて それぞれに魅力的なのです…。 せっかくなのでもうひと部屋 ご紹介させてください。

「Room D」は 先ほどの「Room E」と似ている 2LDKのメゾネットタイプです。 淡いブルーがキュートな 玄関の先には…

アイボリーとホワイトが織りなす 優しげな印象のリビング。 木の温かみが引き立つ 素朴な内装も捨てがたいですね。

爽やかなホワイトを基調とした ダイニングキッチンはモダンな印象です。 こちらも設備は一新されています。

あら、こっちの住戸でも ビタミンイエローを発見。 アイボリーの天井との 組み合わせが良いですね。

もう一方の洋室には 玄関と同じペールブルーが あしらわれていました。 控えめなところがいじらしい。

キッチンやバスルームの水栓は Hansgrohe社製のもの。 追い焚き機能も付いています。

トイレはシックなグレーカラー。 真鍮のタオルハンガーや ペーパーホルダーは 経年変化も楽しめそうです。

最寄駅は近鉄北勢線 星川駅。 すぐ近くにバス停があり 駅までのアクセスはもちろん 名古屋への直通バスも出ているんですって。

学校も近かったり 日常のお買い物に便利なお店が 車で10分圏内に揃っていたりと 暮らしやすそうです。

おうち時間を大切にする 北欧の価値観が詰め込まれた 美しく心地良い空間に すっかり癒されてしまいました。

今回紹介しきれなかった 他のお部屋もとっても素敵なので ぜひ掲載元のサイトでご覧くださいね。

文・山中みく 香川県出身のイラストレーター。海と山の近くに住んでいます。古着と映画と旅が好き。 ＠miku_yamanaka