食べては寝る、という日々の営みを
全力で素敵に演出してくれるお家。
「食べる」パートの演出は、
この写真に凝縮されています。
ウォールランプの橙色の光に照れされた
タイルフロアとベンチソファ。
カウンターを囲む腰壁の奥に
ハイスペックそうなキッチンが
ちらりと覗き、まるでレストランのよう。

外観もお店のような趣があります。
落ち着いたダークカラーの外壁に
ポッと灯るまあるい照明。
住宅街にひっそりとたたずむ
こういう小料理屋さん、ありますよね。
洛東の名刹・真如堂の近くという
立地も含め、いかにもな感じ。

でも、もちろん住宅です。
2024年にフルリノベーションされた
ばかりのピカピカの戸建て。
冒頭でご覧いただいたダイニングをはじめ
暮らしを楽しむための仕掛けが
そこかしこに散りばめられています。

玄関はL字型のゆとりあるスペース。
靴の脱ぎ履きがしやすいよう
配慮された設計で、
下駄箱が扉付きでなければ
ここも飲食店の玄関に
見えなくもないような。

室内へ入ると、いきなりあの空間、
17.6帖のダイニングキッチンが出現！

カウンターの内側は
お料理が捗りまくりそうなキッチン。
使い勝手の良さはもちろんのこと、
デザインも人に見せびらかしたい
美しさですが、急な来客時は腰壁が
生活感を隠してくれるので安心。

ダイニングとキッチンの床は
床暖房が完備され、

階段下のデッドスペースを活用した
パントリーも。

キッチンの向かいには
ベンチシートが備え付けられています。
壁に背あたりまであって、
見るからに座り心地が良さそう…。

とはいえ、家族が集まるメインの場所は
隣のダイニングスペースになるかな。
ここに大きなダイニングテーブルを置いて、
すぐ隣のキッチンからサーブされる
お料理をみんなで楽しんで。
ごろんと横になりたいときは
キッチン前のベンチでひと休み
してもいいですし、

奥には和室もありますのでね。
くつろげる畳のお部屋が
コーナー窓のような二面採光って
だけでも最高なのに、
ぐるりお庭を眺められるなんて。

色づいた木々も、

木漏れ日もなんと美しい…。
ふだんはお気に入りのリビングに、
友人や知人が遊びに来たときは
自慢の客間になりますね。

つづいて階段を上がって2階へ、
と思ったら、アンティーク調の
青い絨毯が張られていました。
左官仕上げの壁も相まって
なんとも雰囲気のある空間に。
たかが階段、されど階段、
細部へのこだわりにぐっときます。

2階でいちばん広い約7帖の洋室は
マスターベッドルームにどうぞ。
1階と同じく窓が多いのは
角家ならではのうれしい仕様です。

お隣は4.5帖の和室。
厳密には一面採光ですが、
階段室に向けた室内窓のおかげで
二面採光と同等の
明るさと開放感があります。

階段室を挟んだ隣は、
「シエスタルーム」なるお部屋。
もしかしてお昼寝に特化した空間？
そんな夢のようなお部屋が
あってもいいんですか？
いちおう造作デスクがあるので、
本やスマホはあえて持ち込まずに
昼寝7：作業3くらいの割合で集中する
ワークスペースにしたい。

水回りは1階に。
トイレは洗面と同室ですが、
2階に独立したものがあります。

お風呂もピカピカの新品ですよ。

というわけで、1階に戻ってきたので
最後にもう一度ダイジェストを。
レストランさながらの空間で
料理を堪能したあとは、

造作ベンチに寝転んでうとうと、

木漏れ日の射す畳でうとうと、

シエスタルームでもうとうと。

そんなふうにお家のなかでは
自由に食っちゃ寝を楽しんでいいんだよと、
肯定された気分になったのでした。