落ち着いた環境に建つ京町家。 暮らしてもいい、 アトリエにしてもいい。 あたたかみのある室内に 自然と気持ちがゆるむ平屋を、 今回はご紹介させてください。

京都府京都市伏見区。 伏見稲荷から徒歩数分、 JRの稲荷駅や京阪深草駅からも 徒歩10分以内の便利な場所です。

周辺はのんびりした雰囲気。 ごちゃごちゃしておらず 暮らしやすそうな印象です。

道路の幅も広いですね。 バイクも置ける物件なので、 ブーンと相棒のバイクで 悠々と通勤するのもいいなぁ。

物件は角地にあり、 日当たりもよさそう。 外観はほんのり懐かしく、 どこか実家感があります。

夜になれば、玄関先の照明が 帰りを出迎えてくれますよ。

ポスターを貼ってたのかな？ 前の住人さんの名残を感じつつ、 それでは中へ入ってみましょう。

いいですねぇ、洗い出し。 磨りガラスから差し込む光が 玄関のたたきの石を照らして、 ツヤツヤと輝いています。

間取りは2K……なのですが、 間仕切りを開け放てば 1LDKとしても使えそうです。 アトリエとして使う場合は 一部屋を作品の制作場所にして、 もう一部屋は保管場所かな？

床もいい、木材の節がきれい！ 室内に入ると、まずは左側に 7.5帖の洋室がありますよ。

たっぷりの光が満ちて 居心地がよさそうな空間。 天井も高くてうれしいなぁ。

見上げれば立派な梁。 ライティングレールには、 お部屋の素朴な雰囲気に合う シンプルな照明がありました。

もちろん、収納もあります。 外から見る限り奥行きも十分で、 なかなかの収納力が期待できそう。

ガラス障子をふんわり すり抜ける光も美しくて 捨て難いのですけど、

奥の洋室につながる障子を 取り払い、ひろーく使うのも それはそれでよしですよね。

奥に進むと、6帖の洋室。 アトリエではなくここで 日常を過ごすとしたら、 こちらが寝室になるのかな。

手前の洋室より天井が下がり、 木に包まれているような感覚。 ぐっすり深く眠れそうです。

さらに奥に進みますと お風呂やトイレがありますよ。 お風呂はコンパクトながらも、

ちゃんと浴槽もありました。 ちんまり体育座りで入りましょ。

お風呂の対面には、 スマートな洗面台が。 隣には洗濯機が置けます。

トイレは窓のほうに進み、

扉はこちらにありました。 わかるかな？ もう一度 間取り図をのせておこうかな。

ね、この位置がトイレです。 そして窓の外にはですね、 小さなお庭もあるのでした。

ちょっと出てみようかな。

つっかけサンダルを ラフに置いておいてね。 お庭……というのか、 外スペースと呼ぶべきか。 兎にも角にも、ここも使えます。

なにかしら育ててもいいですが、 個人的にはこのままなにもせず お手入れいらずにしてもいいな。 お風呂上がりにアイス片手に 窓をカラカラと開けまして、

外に足を投げ出して食べる…… なんて、やってみたい！ 見上げたらどんな空かな。 限られた空の中に星や お月さまがあればラッキーだ。

先ほど素通りしてしまった キッチンも、忘れずにご紹介を。

シンプルなステンレスキッチン。 ナチュラルな床や壁の印象を 崩さずによくマッチしています。 コンロは持ち込みになるのかな。 お好みのデザインを探しましょう。

そしてキッチン近くの天井には、 わ〜〜！ 天窓がありました！ 光を取り入れる工夫がうれしい。 ここを通るたびに、チラリと 視線を天井に向けちゃいそうだ。

ちなみに、自転車やバイクは 玄関横の窓の前が置き場です。 屋根は気持ち程度なので、 気になる方はカバーをどうぞ。

スーッと真っ直ぐ進むと 奥の窓とつながるので、 手前と奥の窓を開ければ 風の通り道ができますよ。 空気の入れ替えが簡単だ。

室内に木材がたくさん 使われているところとか、 天窓があるところとか、 周囲が落ち着いた住宅街で ホッとするところとか。 「なんか好きだな」の理由って、 きっとひとつひとつは 小さなことなんだろうなぁ。 でも、小さな「好き」が集まることで 「ここに住みたい！」になるのですから、 ほんの少しのときめきもやっぱり 馬鹿にできないですよね。

文・くまのなな 東京都在住のフリーライター。散歩中におうちの外観をつい見てしまう。最近はInstagramかThreadsによくいます。 @kmn_nana