やさしい木のぬくもりに、 視線がスーッと抜ける ゆったりした大きな窓。 ホッと落ち着く素朴さに、 「なんかいいな、好きだなぁ」 と、シンプルにそう思います。

専用通路をスルスルと 抜けてたどり着くのは、 凛とした雰囲気の京町家。

どっしりとしているけれど 重苦しく感じない門構えに、 きっとこの先も素敵だぞと 自然と期待の気持ちが出てくる。 おじゃましますね、失礼します。

淡い光が差し込む玄関は、 靴が多少出しっぱなしでも 気にならないであろう広さ。 でも、せっかくならいつも きれいにしておきたいな。

間取り図もかわいいですね。 1階は約17.5帖のリビングと、 バスルームなどの水回り。 間取りとしてはワンルームかな。 プラスで、リビングを挟むお庭と 広めのロフトが付いています。

室内は水回りや建具の新調、 フローリングの張り替えや 内装のやり替え以外に、 床暖房も付けてくれました。 キッチンの床にも床暖房がある、 冷える冬にはありがたい……！

天井や床には無垢材が使われ、 なんとも気持ちのいい空間。 木の色にほどよい差があるのも 味わい深くて癒されます。

見上げれば、立派な梁。 宇宙に浮かぶ惑星のような まんまる照明もかわいいや。

今回の物件、素材の一部に 京都産材を使用しているそうで。 地域の森林を活性化して 環境負荷を低減できるほか、 京都の気候に適しているため 長く安心して暮らせる家づくりに つながる素材なのですって。

実際の木材の写真がこちら。 本物件を掲載している 八清（ハチセ）さんでは、 「MOMOHOUSE」という プロジェクトを進めています。

「京都で生まれた木材を、 京都の暮らしのために使う。 それは木材と京都で暮らす人々に 最適な環境をもたらすだけではなく、 地域経済や地球にもやさしい」 そんな愛ある考えのもと、 真剣に京都での家づくりと 向き合っているそうですよ。

家に込められた思いを知ると、 さらにすてきに見えてくる。 京都の暮らし・生活を 京都の素材で支えるなんて、 なんだかロマンじゃないですか。

細かなところもグッときますよ。

リビングとトイレの建具には、 惚れ惚れするデザインの 工芸品絹ガラスが採用され……

空間に彩りを加える襖には、

幻想的なモミジが描かれた 京唐紙が使用されています。 京唐紙（きょうからかみ）とは、 今からずっと昔、平安時代に 唐から伝来した美術紙だそうで。 華やかながら落ち着いた風合いに、 思わず心が引き込まれます。

キッチンもツヤピカですしね。 浴室やトイレと同じく、 新しいものに 差し替えられています。

そしてやっぱりうれしい、 濡れ縁の先のお庭！ 高めの塀のおかげで 周囲からの視線も気にならず、 これはのんびりできそうだ。

お部屋に手を入れる際に、 お庭の草花たちも丁寧に選び 植えてくださったのですって。

忙しさに振り回されて、 四季の移り変わりを つい忘れがちな現代社会。 こんなお庭があれば、 暮らしの中で季節の変化を まったりと楽しめそうです。

さらにですねぇ、 お風呂もたまらないのです。 洗面台もスッキリとして おしゃれな印象ですけども、

見て見て、お風呂をさ。 光に包まれたあの空間を。

浴槽に体を預けて、 ふーっと息を吐いて。 ちょっと横を見ましたら……

ありがとうございます、窓！ バスタイムを楽しみながら、 お庭を眺めることが できちゃうってわけなのです。

葉や枝が壁に落とす影が こんなに美しいってこと、 すぐに忘れちゃうからさ。 何度だって思い出したい。

トイレは洗面所を出た 廊下のほうにありますよ。

そして、ロフトもあるのでした。 しっかりした階段を上がりますと、

約6.5帖の畳敷きのロフト！ 天井も高さがあるので、 収納として使う以外にも いろいろ活用法がありそう。

エアコンも付いてますしね。 1階のワンルームで寝ても もちろんいいのですけど、 ここにマットレスをポンと置いて ロフトを寝室にするのもいいなぁ。

最後に、周辺情報が詳しく まとまっているマップをどうぞ。 物件があるのは左京区田中エリア。 レトロな喫茶店や町中華があり、 どこか懐かしい雰囲気が 漂っているエリアだそうですよ。

京都の素材で仕上げられた、 伝統的な昔ながらの京町家。 京都の地が育てた木々に守られて、 あんしん、あんぜん、おだやかに 日々を送ってくださいな。

【オープンハウス実施予定！】 2025年2月15日(土) 13:00 ～ 16:00

※予約不要、自由内覧 ※本物件はオープンハウス前の内覧も承ります。 ※オープンハウス時に商談中になる場合もございます。 予めご了承ください。

文・くまのなな 東京都在住のフリーライター。散歩中におうちの外観をつい見てしまう。最近はInstagramかThreadsによくいます。 @kmn_nana