閑静な住宅街に突如あらわれる 石造りの神殿…！ と思いきや、こちらは 平成初期に建てられたモダンな デザイナーズハウス。

コンクリートブロックが積み上げられた 特徴ある造り。 外壁補強はしっかりとされているので ご安心を。

室内は縦長の窓から光が差し込み 外観に負けない荘厳さ。 はやる気持ちをおさえつつ、 順にご紹介していきましょう。

こちら珍しく玄関が2つありまして、 道路から階段を下りて 1階からも入れますし、 道路から犬走りを裏に抜ければ、 2階へダイレクトインできます。 1階を事務所やショールームにして お客様は1階から。 2階玄関は家族専用にする使い方も できそうです。 3LDKに納戸もあり、 収納たっぷりなので ファミリーでも余裕がありそう。

まずは1階から。 入ってすぐに、 9.5帖の洋室が広がります。

コンクリート、ガラス、木材の 異素材ミックスがたまりません。 写真左側の天井近くに大きな ロールカーテンがつけられています。 空間を仕切ることもできるのかな。 気になる方は、どうぞ現地で ご確認くださいね。

扉の横は、絵画を飾ろうか、 棚を置いて小物を並べようか。 工房や事務所使いするなら、 洗練されたショールームに 仕上がりそう。

住宅専用にするなら、 お友達やご近所さんを呼んだ時の 応接間という使い方はいかがでしょうか。 ソファーとローテーブルを置いて お茶を楽しむのに、広さもほどよいし。

続く隣のお部屋も、9帖のフローリング。

セカンドリビングや子供部屋に よさそうです。

ワークスペースとして使っても 十分な広さがありますよね。 シンプルでソリッドな内装は 無印良品のオフィス家具が似合いそう。

右側の扉を開けると、 廊下にサニタリーが並びます。

廊下もコンクリートブロックの 壁なんですね。 秘密基地のような雰囲気が漂っていて いいなあ。 廊下を照らすワイヤーフレームの ライトも素敵。

サニタリーは浴室と洗面所が一緒の アメリカンセパレートタイプ。 スケスケガラス扉に天井を通るダクトが たまらなくかっこいいなあ。 まあるい鏡と洗面ボウルは クールな内装にやわらぎを 添えてくれてる。

バスタブがポーンと置かれてるのも 無骨でいいなあ。 外国の物件のようなお風呂、 大好きです。

トイレはいったん廊下に出てお隣に。 こちらにも手洗い場がありました。

リビングとキッチンは、2階にあります。 突き当りの階段からどうぞ。

おお！螺旋階段だ！ 秘密基地感がますます高まる。

上がりきったところにある大きな時計も 雰囲気抜群でかっこよすぎます。 奥に見える光あふれるお部屋は 6帖の洋室。

やっぱりこちらもソリッドなテイスト。 モダンな家具が似合いそうです。 こういう無機質なお部屋って 観葉植物などのグリーンがよく 映えるんですよね。 グリーンハンドの園芸上手さんは、 腕をふるうチャンスですよ。 収納スペースがなさそうですが、 お隣は4.5帖の納戸なので なんとかなりそう。

居室のお向かいには 2階の玄関があります。 生活リズムに違いがあるご家族さんには ありがたいはず。

LDKは玄関を入ってすぐ右手。

12帖以上あり、ひろびろ伸びやか。 こちらも2面採光で、あかるいのなんの。

ステンレス製の大きなキッチンは お料理がはかどりそう。 業務用チックなガジェット感も コンクリブロックとマッチしてます。 シルバーの換気扇やダクトなど インダストリアル好きには 魅力的過ぎる仕様です。 うーん、かっこよ！

場所は京都市左京区。 叡山電鉄、修学院駅から徒歩7分、 一乗寺駅からも9分の距離。 近くには高野川が流れ、落ち着きの あるエリアです。 おしゃれなカフェや個性派書店、 ラーメン街道もすぐそこなので お休みの日も楽しそう。

築30年以上になるのに 色褪せないかっこよさがあるのはさすが！ と拍手したくなるデザイナーズ住宅。 インダストリアル感のある室内も お好きな人にはたまらないんじゃ ないでしょうか。 室内設備もそのまま使えそうで、 うらやましい限りの物件でした。

文・葱山紫蘇子 大阪で娘3人息子1人と暮らす独り身。元劇団維新派役者竹山らいち、元ミニシアター従業員、元介護職。建物と書き出し小説と漫画と毛布のヘリが大好き。 Lit.Link