あまり価格をアピールするのも よくないのかしらと思いつつ、 だって家を買うとなったら やっぱりお手頃な価格のほうが うれしいじゃない！ と思うから。 皆さまに最初にお伝えしちゃうんだ。

リノベーションで自分色に 染めたい方にぴったりな、 こちらの趣のある日本家屋。 販売価格が、なんと400万円！ いいんですか？ いいんです！

お手頃であるからこそ、 そのままの状態で住むのは 気になる部分が多々ありそう。 ピカピカの新築がいい！ と 思う方には合わないかもですが、 味わいのある平屋の雰囲気が 好きなんだ！ という方は ぜひ読み進めていただきたいです。

間取りはゆったり、5DK。 まずは現在の状態をお見せして、 後半にもしリノベしたら？ の アイデアをご覧いただこうかな。

昔ながらの古民家らしく、 玄関はどーんと広々。 渋い木目の式台と 落ち着いた色の玄関框から、 堂々とした威厳を感じます。

こちらは玄関正面の6畳和室。 ずらりと並ぶちょうちんと 丁寧に積まれた座布団に 暮らしの記録を感じます。

お隣にある8畳和室とは 続き間になっていて、

襖を開けておけば、 広いひとつの空間として 活用することもできます。 立派な床の間もありますよ。

こちらもいい雰囲気ですね。 「キッチン」ではなく 「お台所」と呼びたくなる。 たっぷりの窓から入る光が お料理中の手元を やさしく照らしてくれます。

お台所の反対側、西側には 6畳の和室がふたつあります。 こちらも続き間なので、 お隣とつなげるのもよし。

どちらのお部屋も収納が バッチリあって安心です。 押し入れをオープンタイプの 収納にするだけでも 印象が変わるでしょうね。 カウンターを取り付けて ワークスペースにするのもいいな。

個人的には、水回りは 大々的に手を入れても いいのかしら？ と思います。 浴室の出入り口が ダイニングキッチンと 直接つながっているので、 現状は脱衣所がないのですよね。

洗濯機置き場も お台所の勝手口からつながる 外物置にありますので、 新しく作る脱衣所の中に 入れ込んだら便利になるかな。

さて、それではどのように リノベーションするかですが…… 今回の物件の掲載元である 旧三福不動産さんが、センスよく 考えてくれたアイデアがありまして。

もう一度、現在の間取り。

そこから、じゃん！ どうでしょう、このように。 8帖と6帖の和室をつなげて 新しくダイニングキッチンに。 もともと台所があった場所は ファミリークローゼットと 念願の脱衣所にしたのですね。

気になるのは左側にある 「土間リビング」の文字。 こちらもイメージ図を 書いてくださっていますよ。

おぉ、なるほど土間リビング！ 素朴さあり、やさしさもあり。 豆から挽くコーヒーを ゆっくり飲みたくなる空間だ。

光がふんわり落ちる縁側も、 やっぱり残したいところ。

「平屋」と「縁側」、 その組み合わせだけで 気分上々になりますから。 ゴロンと寝転んで 日向ぼっこがしたいんだ。

すでにお気づきの方も いるかもしれませんが、 家の中には多くの残留物が。 処分費はすべて買主負担です。 お手頃な販売価格の 理由のひとつはこれでした。

でもでも、探せばきっと 掘り出し物が見つかるはず。 サクッとすべて廃棄するより、 レトロなアイテムを残して 家を飾るのはいかがでしょうか。

駐車できそうな スペースはあるのですが、 そこまで広くはなさそうかな。

がんばれば、軽自動車なら なんとか停められるとのこと。 コンパクトでかわいい車を 暮らしの相棒にしましょ。

近くには河川敷もありますよ。 自分色に染めた平屋で まったりのんびり暮らしつつ、 休日は川を横目にテクテク歩く。 ワンちゃんもいれば最高だなぁ。

リノベーション費用は それなりにかかるかと思いますが、 その分物件価格はリーズナブル。 新たに手を加える部分を見て 「よーし、やるぞー！」と ワクワクできる方と、ぜひぜひ 出会っていただきたいなと思います。

文・くまのなな 東京都在住のフリーライター。散歩中におうちの外観をつい見てしまう。最近はInstagramかThreadsによくいます。 @kmn_nana