青く澄んだ高い空に、 もくもく大きな入道雲。 みずみずしく茂る葉に、 ミーンミーンと鳴く蝉たち。

それぞれの「夏の思い出」が 蘇るような高台の一軒家を、 今日はご紹介させてください。

物件は、屋根裏付きの2階建て。 賃貸ではなく売買物件なので、 リノベーションありで考えるのも 想像が膨らんで楽しいでしょうね。

たとえばほら、このように。 キッチン室とダイニングの間の 壁を取り払い、キッチンを対面式に。 さらにダイニングと隣の和室を つなげることで、ゆったりとした 広々空間に変身させることができます。

どんな形にするにしても、 高台からの夏の景色は 変わらずそこにありますからね。 それでは、現状を見ていきましょう。

こちらは、玄関すぐの和室。

高台の上の建物なので、 1階にいながらも陽の光が たっぷりと差し込んでくれます。

わぁ、和室の隣のダイニングも いい雰囲気じゃないですか。 落ち着いたカラーの腰壁と床に、 外と中をつなぐ大きな窓。

ダイニングルームの窓からは 「生命の星・地球博物館」が見えます。 わーい、博物館だいすきです。 博物館の背景で主張する ワッサワサの木々もいいですね。 あまりにも元気なもりもりで、 見ているとこちらも力が出てくる。

奥にチラリと見えている キッチンもかわいいぞ。 あまーい板チョコみたいに おいしそうな見た目です。

たしかに、このキッチンを 対面式に変えたらガラリと お部屋の印象が変わるでしょうね。 ただ、あのキッチンタイル…… 見えますか？ 野菜のタイルだ。 あの懐かしいタイルとの別れは ちょっと惜しい気もします。

キッチンの横には 洗面脱衣室がありまして、

バスルームはこのように。 ピンクベージュのタイルが ふんわりやさしい印象です。

個人的なお気に入りは、 ダイニングの奥にある……

こちら！ 棚で囲まれた洋室。 お気に入りの本を並べて、 どっしり大きなソファを置いて。 窓の外で鳴く蝉の声を聞きながら 涼しい部屋でのんびり読書、なんて。 最高の夏の過ごし方ではないですか。

さて、それでは2階です。 こちらは2階中央の洋室。

別のアングルからもどうぞ。 ウッドのナチュラルさが 全体的に満ちていて、 ほんのり別荘感もありますね。 奥に進んでいきますと……

東側の洋室がありました。 6DK＋納戸＋小屋裏収納と お部屋の数も豊富ですから、 パワフルなお子さまのいる ファミリーさんも安心ですね。

「カブトムシ取ってよ！」 「セミ捕まえに行こうよ！」と 元気な声が聞こえてきそう。 自然が多い土地ですから、 虫取りもはかどるんじゃないかな。

こちらは反対側の角部屋です。 北向きの窓ではありますが たっぷり二面採光なので、 日当たりは問題ないと思います。

子ども時代の夏休み、 どんなことして過ごしてました？ プールに、花火に、お祭りに。

この景色を見ていると、 夏の思い出がフワーッと 底から浮かんでくる気がします。

さてさて、こちらは西側の角部屋。 頼もしい大きさの収納もあります。

南の角には納戸がありますので、 収納場所に困ることは あまりないかな？ と思いますよ。

屋根裏部屋もありますしね。 あぁでも、高さもありますので 物置にするのはもったいないかなぁ。 子どもちゃんがいるご家庭なら、 屋根裏は人気になりそうですしね。

大人になると、夏は暑いし、 湿気も嫌だし、熱中症も心配だし。 なんだかネガティブな考えに なってしまうこともあるけど……

この高台のおうちにいたら、 「夏が来た」というだけで ワクワクしていた子ども心を 取り戻せるのかもしれないな。 夏は毎年来るのですから、 どうせなら堪能したほうが 人生ハッピーになりそうですしね。

文・くまのなな 東京都在住のフリーライター。散歩中におうちの外観をつい見てしまう。最近はInstagramかThreadsによくいます。 @kmn_nana