アトリエ、事務所、作業場。 自分のやりたいことと しっかり向き合う場所として、 まずはここから始めませんか？

今回ご紹介する物件は、 神奈川県小田原市の旧三福アネックス。 物件の掲載元である旧三福不動産さんが 2022年まで入居していた建物です。 かつて、1階で三福さんという 中華料理屋が入っていたことから、 「旧三福」の名前が生まれたそうですよ。 建物2階にある1室で、新しく 入居者さんを募集しています。

現在はまだ入居されているので、 内見は2024年9月から可能。 旧三福不動産さんが使われていたころは コワーキングスペースだった区画で、 その後は事務所や作業場として 活用されていたのですって。

建物は築50年を越えているので ところどころ経年変化は見られますが、 だからこそグッとくる味わいがあります。 このレトロな雰囲気を楽しめる方と、 ぜひご縁を結んでいただきたいな。

天井が大胆に抜かれているので、 立派な梁もまじまじ眺められますよ。 以前はこの梁に、ハンモックを ぶらりと吊るしていたそうです。 いいなぁ、ハンモックがある事務所。

最大で5人ほどは過ごせる空間。 スタートアップの事務所や、 フリーランスの方のワークスペース、 アトリエや作業場などなど…… まずはこの約19.44㎡の空間から、 あなたの夢を前に進めてみませんか。

ピカピカできらびやかなオフィスとは、 ちょっと違うかもしれないけれど。 ここでしか感じられないものが たくさん詰まっているからさ。

ほっこりした懐かしい窓ガラスとか、

建物が住居だったころの、 センチメンタルな思い出とか。 お好きな方には、たまらないはず。

共有部のトイレも、ほどよいレトロさ。 清潔感はしっかりあるから、 いやな気持ちにもならないだろうな。

昭和40年に建てられたため、 やっぱりキラキラの新築と比べると 多少の不便さはあると思います。 夏は暑くて、冬は寒くて、 防音面でも完璧とはいきません。

だけど、それでもかわいいんだもの。 年月を重ねて飴色になった柱や廊下。 きっとあちこちにあるであろう、 たくさんの人が過ごしてきた名残り。 「壊す」よりも「残す」ほうが、 ずっとずっと大変だと思うから。 思い出を積み重ねていく仲間として この建物を選んでくれる方がいたら、 そんなにうれしいことはありません。

文・くまのなな 東京都在住のフリーライター。散歩中におうちの外観をつい見てしまう。最近はInstagramかThreadsによくいます。 @kmn_nana