凸凹模様の外壁に くり抜かれたようなバルコニーと アイアンの柵がレトロなマンション。

京阪の神宮丸太町駅から徒歩3分の 鴨川へ注ぐ疏水沿いに位置し 春には桜も見られるのだとか。

周辺はのどかな住宅街で お買い物に便利な三条駅や 京都御所などの観光スポットにも 徒歩でアクセスできるという 恵まれたロケーションですよ。

洋瓦とタイルがあしらわれた エントランスから中に入ると

ロビーには大きなアーチと 純喫茶にありそうな革張りソファが。

広々とした共有廊下を まばゆい光の方へと進むと…

突き当たりには 一面のガラスブロック。 たまらない開放感です！

1階の角に位置するお部屋は こっくりとしたブラウンの内装。 期待を裏切らない雰囲気に うれしくなっちゃいます。

玄関脇の靴箱は角が丸くなった ころんとしたフォルムが可愛い。

廊下の先には緑を望む ダイニングキッチン。 このなんとも言えない懐かしさは 狙って出せるものではありません。

キッチンは上下に収納付きです。 自炊派さんでも安心できそうな 十分な広さがありますよ。

メラミン天板のダイニングテーブルと ビニール張りの椅子を並べて 卓上に調味料入れを置いたら 気分は昭和の定食屋さん。 あとは壁掛け扇風機と 小さなテレビがあれば …なんて想像が膨らみます。

掃き出し窓をカラカラと開けると 居室とお庭の間には サンルームがありまして

バルコニーを壁で囲ったかのような 屋外寄りの出立ちなので 家庭菜園などの趣味でも 活躍しそうです。

お庭にはこちらのドアから出られます。

外は植物たちの迫力がすごい…！ わさわさと元気いっぱいです。

鳥が遊びにきてくれそうな 背が高めの木も植えられているようす。 大きな空が気持ち良いなぁ。

思う存分癒されたところで お部屋に戻りまして… ダイニングに隣接する二間の和室へ。

回遊性があるレイアウトで 広さはどちらもおそらく6畳。 空調が必要ない季節は 襖を取り外してゆったり使っても 良いですね。

居間はこたつと座布団で おばあちゃんちのような しみじみ落ち着く空間に。

寝室は布団も捨てがたいけれど 大きめのローベッドで モダンに寄せてみたいな。

押入れは天袋付きなので たっぷり仕舞えそうです。 もう一方の和室にも半畳サイズの 収納があるみたいですよ。

廊下を右に曲がって サニタリーまわりを見てみましょう。

陶製ボウルがレトロな洗面台。 上の方には横滑り窓がありました。

バスルームは涼しげなカラーリング。 浴槽は肩までしっかり浸かれる 深めのタイプです。

トイレはパッと明るい印象。 廊下やダイニングと違って 壁がクロス張りなのですね。

昭和の香りに満ちた レトロマンションの一室は 時間がゆっくりと流れているような 気がしました。

何かと忙しい日々でも 世間のスピードに飲まれることなく 自分のペースで心穏やかに 暮らせそうです。

文・山中みく 香川県出身。海と山の近くに住んでいます。古着と映画と旅が好き。