散歩中、このアパートに出会ったら 「あらっ！？」と思わず 足を止めるだろうと思います。

ごくごく普通のアパートなのに、 惹きつけられるオーラ。 私が昭和レトロ好きだからか、 それとも…？

アパート名は「めぞんこよみ」。 これだけで決めてしまいそうなほど かわいらしく温かみがあるネーミング。

現在、２部屋で新たな住人さんを募集中だそう。 住宅用の201号室と、 店舗やギャラリー、オフィスに ぴったりの103号室。

そして、最初に感じたオーラの 正体が分かったような気がしました。 かなり大胆なリノベーションが 行われているというのです……！ まずは住居用の201号室を ちょっと覗いてみると

玄関からすでにちょっと個性的。 広くて長いカタチ。

玄関スペースから リビング＆キッチン、 サニタリー、洗濯機置場へ アクセスすることができる間取り。

それぞれの場所に、 まるで浮き島を渡るように ギリギリまたげる距離で つながっています。

すっきり広々とした無垢床の大空間。 しかもリビングは、賃貸では珍しい 全面漆喰仕上げなんです。 間仕切りの壁は取り払われているため、 部屋全体を見渡すことができそうですね。

見渡したときにワクワクするのが、 鉄骨構造の柱と筋交の表情。

無骨な鉄骨も、こんなふうに色付けされると たちまち表情が豊かになるんですね。

とくに天井に走る鉄骨！ いろいろ、いろんな色。 まるでレゴブロックのような かわいさでもう心躍りっぱなし。

無垢杉の床板の張り方にも注目ですよ。 斜めに走る木目が 部屋の個性をより生み出し、 広さを強調しているように感じます。

カギカッコのようにくり抜かれた 開口の向こうに見えるのはキッチン。

イエローの壁色に、 階段のような収納棚。 そしてほんのりレトロな換気扇。 昭和家電で揃えたくなるのは 私だけではないはず……。

そうそう、色使いも魅力的ですが、 天井の材もいろいろ。 リビングは漆喰の白で、 キッチンの天井は板張り。 違った表情をのぞかせます。

トイレは、既存のクロスも活かしつつ、 杉板と塗装でお色直し。 心地よい無垢杉の香りが 楽しめそうですよ。

バスルームの色使いも 素敵でして

この組み合わせ、 あまりに好みすぎて しばらくジーッ……と 見つめてしまいました。

実は収納も工夫が凝らされていて、 天井付近によさげな長めの棚があり

玄関と部屋の間には 隙間を活かして 靴とジャケットがしまえる 小さなゾーンがあったり

洗濯機置場の足元には キャスター付きの引き出しがあったり。 きっと衣類洗剤を収納したり 便利に使えそうですが、 見た感じ小人たちの隠れ家のようで かわいらしいな～なんて 思っちゃいました。

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続いては103号室。 こちらは店舗やギャラリー、オフィスを 想定しているそうでして、 外壁を打ち抜いた、全面開口の 斬新なファサードが迎えてくれます。

玄関までの細くて薄暗い砂利道も、 ここから素敵な物語が始まりそうな 予感がしてワクワクしますね。

室内は、入居者さんがここで 自由に仕事を行えるように、 あえてスケルトン状態に。 実際の仕事内容や、 退去時の復旧については 別途相談に応じてくれるそうです。

わ、雰囲気のいいドアが こちらを見ている。

居室と同様、鉄骨のおもしろさが

活かされた内装になっていて

ふと目をやると、そこかしこに 散らばるデティールも

うーん、いい味出してる……。

これまで、コラボイベントで コーヒーショップや、 本にまつわるイベントや ワークショップなど、 いろんな催しが行われ、 たくさんの人が集まったそう。

場所は、名古屋の名鉄瀬戸線 清水駅から徒歩およそ10分の場所。 近くにある、レトロな風情が 心をくすぐる金城市場では、 「金城夜市」など定期的に 楽しそうなイベントが 開催されているんですって。

ありそうでない、普通のようで普通じゃない、 きっとここだけにしかない 「めぞんこよみ」で 色と人に囲まれた毎日が待ってます。