千葉県松戸市。 八柱エリアにある「せんぱく工舎」を ご存知の方はいるでしょうか。 簡単にお伝えするならば、 “DIY可能なクリエイター中心の拠点”。 物件の掲載元でもある omusubi不動産さんが運営しています。

建物自体は、昭和35年に建てられた 大規模な木造の元社宅。 レトロで味わいのある建物には、 1階にショップやカフェ、 2階にアーティストや作家さんの アトリエがずらりと並んでいます。

地域の方たちと交流できるイベントも 多数開催しているせんぱく工舎。 2024年6月現在、2階の9号室で 新しい入居者さんを募集しています。

ぬいぐるみ作家さんや建築家さん、 はたまた画家として活動している方など…… さまざまな分野の方たちが入居して、 そして旅立っていったのですって。 アトリエを使うほかのクリエイターさんと 交流することで、自分の創作意欲も むくむくと湧き出てきそうです。

それではさっそく、お部屋へ。

中に入ってまず気になるのが、 床一面に敷かれている芝！ おお、緑だ、公園のようだ。

事前に改装届けは必要ですが、 自由にDIYができる せんぱく工舎のお部屋。 こちらの9号室も、もれなく 今まで借りていた方たちの手により 遊び心がたっぷり詰まった姿に 改装されているというわけです。

壁や天井は木のぬくもり、 床には芝のやさしいグリーン。 窓からは明るい光も差し込んで、 なんだかぽかぽかの晴れの日に ピクニックしている気分になっちゃうな。

こちらのせんぱく工舎、 もともとは手付かずだったそうで。 昭和34年生まれの建物ですから、 やはりいろいろと直すべきところは あったのではないかと想像します。

外装などの大きな工事をしたあとは、 入居者の方たちと床貼り、塗装、 柵作りなどなど……少しずつ この場所を作り上げたそうですよ。 いいですね、たくさんの思いが ぎゅっと詰まっている気がします。

アトリエを活用している方たちで コラボレーションをしたりと、 自発的なイベントも次々に 企画されているのですって。

ひとりだけで考えていると、 思考の迷子に入り込んで 抜け出せないときがある気がして。 他の人のしていることや言葉に ほんの少し触れるだけでも、 パッと視界が開けるんじゃないかな。

有孔ボードが張られた壁は、 かける収納として使うだけではなく 自分の作品をディスプレイしても。 心を込めて作った作品たちを この場で保管できるのは安心ですね。

作品作りで疲れてきたら、 芝にごろんと寝転がってみたり。

廊下に面した窓から顔を出して、 入居者さんとの世間話を楽しんだり。 作品作りの場としてだけではなく、 人とのつながりを感じながら みんなでやりたいことを実現できたら…… それってとてもワクワクするし、 夢を形にできたときの喜びもグッと 大きくなりそうだなぁと思うのでした。

文・くまのなな 東京都在住のフリーライター。散歩中におうちの外観をつい見てしまう。最近はInstagramかThreadsによくいます。 @kmn_nana