このアプローチ、まるでヨーロッパの 田舎の風景ようだけど、 れっきとした日本の住宅。 鎌倉の海の近くなんです。 しかも、建物の中も童話に 出てきそうなかわいいおうち。 まるでミモザがおいで、おいでと 出迎えてくれてるみたい。

旗竿地ですが、南東側は開けていて 抜け感と風通しはよいそうです。 1階にサニタリーと居室が3つ。 2階にリビングがあり、 とくに陽当たりが期待できますね。

ミモザの小道を通り抜けてたどり着くと 2面にアーチがあるポーチが のっけからかわいらしい。 よく見ると壁の色が、 白から青みがかった グラデーションになっているのも素敵です。

板チョコレートのような木の扉を 開けると、優しい色合いのテラコッタ タイルの三和土。 モールディングが施された白い靴箱は 上品ながら、大きくて頼もしい。

入ってすぐはちょっとしたホールに なっています。 こちら築22年の注文住宅なのですが オーナーさんのセンスの良さと相まって とても良い経年変化を成しているんです。 家具の置き方やインテリアのデザインも お手本にしたい所。

こっくりとした飴色の階段をあがり、 まずは2階のリビングから 見ていきましょう。

上がってすぐに目に入るのは オープンタイプのペニンシュラ キッチン。

うわあ、かわいいキッチンだなあ！ ウッディな造りに、壁のタイルや カウンターの天板など、効果的に白色が 配色されて、見事なカントリー調が たまりません。

シンクはホーローかな？ あこがれの白いシンクです。

階段の方を見返すと突き当たりに 洗面台がありました。 横にはトイレが並んでいて、冷蔵庫との 間にはランドリースペースがあり、 家事動線もすばらしい。

反対側にも通り抜けられるように なっています。 回遊性もあっていいですね。

さらに、キッチンカウンターの お向かいにはこんなかわいらしい ストーブがあるんです。 きゃあああ！そのかわゆさに 思わず悶絶してしまいましたよ。

ストーブをはさんで、キッチンの斜め 向かいに、リビングがひろがります。 そう、ひろがってるんですよ 天井が特に。 シーリングファンが回る、開放感ある つくりで、うーんと背伸びを したくなります。

品の良い調度品と植物が並び、 明るく居心地のいいリビング。 ここでもオーナーさんのセンスが 光ってますね。

斜めの天井にウッディなアクセント壁は なんともリラックスを誘ってくれる ものなのですね、知りませんでした。 造り付けの本棚も丁度いいところにある。 家族のアルバムはここ置きたいな。

ストーブの後ろ側はリビングから つながるインナーバルコニーに なっています。

うん、やっぱり 想像通り、良い陽当たり。

ヨガマットを敷いて朝ヨガに励んだり 花粉や雨の季節に洗濯物を干したり 梅干しや野菜を干したりするのにも 重宝しそうなフリースペース。 こういうスペースがわが家にあると、 豊かな気持ちが増すだろうな。

お休みになるときには、 こちらのお部屋へどうぞ。 高ーい斜め天井のお部屋に…

コンパクトな窓がキュートなお部屋、

乙女心が満開になるカクカクの お部屋もありますよ。 白いフローリングがかわいいったら ありゃしない。

ちなみに外にはこんなウッドデッキも ありまして、サーフボードを置くのにも ぴったりです。

サニタリーも当然のごとく かわいらしくて。

タイル使いと白い洗面ボウルに天板、 レトロな蛇口も全部ぜんぶいい！

大きいタイルと小さいタイルの バランスが美しい上品な浴室は 海外の雰囲気も漂いますね。

階段下にあるトイレはおこもり感が ありながらも、小窓があり、明るく さわやかです。

煙突がちょこんと飛び出た外観は 得も言われぬかわゆさがありますね。 鎌倉、江ノ電の七里ガ浜駅から徒歩7分。 七里ガ浜というと、高級・閑静な住宅地を 思い浮かべがちですが、 このおうちがある周辺は 分譲地が開発される前からあり、 どことなく懐かしい雰囲気が残っている そうですよ。

そしてうれしいのが、なんといっても 海へのアクセス！ 平坦な道を8分ほど歩けば七里ガ浜の海。

江ノ島と富士山を一望できる海が 徒歩圏内なんて、うれしすぎる。

夕暮れの風景が素晴らしいハワイアン カフェ、パシフィックドライブインなど も有名。 サーフィンをする方にも うってつけです。

ミモザが迎えてくれる、海の近くの かわいいいかわいいおうち。 楽しい暮らしの素敵な物語が 今にもはじまりそうです。

文・葱山紫蘇子 大阪で娘3人息子1人と暮らす独り身。元劇団維新派役者竹山らいち、元ミニシアター従業員、元介護職。建物と書き出し小説と漫画と毛布のヘリが大好き。 Lit.Link