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港町の高台、海が見える平屋の古民家で潮風と地域ネコの気配を感じて暮らす。(神奈川県三浦市63㎡の賃貸物件)

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白壁に青い屋根。 風通しをよくするために 組まれたブロック塀が 子どもの積み木遊びのような かわいいお家。

ですが中に入ると 凛としたたたずまいに 思わず息を呑む。
海が見える窓もある平屋の古民家。 これは期待せずにはおれません。

こじんまりとした2DKは ちょうどいいサイズ感。 お一人様ならゆったりと 二人暮らしだと離れすぎない 適度な距離感が持てる平屋。 二拠点生活のふたつめのお家としても。
昔ながらのガラスの引き戸は 郷愁にかられます。 玉石が敷き詰められた三和土との 調和も素晴らしい。
玄関に入ると、ちょっと意外でした。 そこかしこに遊び心が 取り込まれているんです。

天井は放射状の意匠。 レトロな電灯がよく映える。

写真の左側にご注目。 壁には富士山の形をした、くりぬき窓。 元の木の形を活かした落し掛けや幅木も 野趣に富んでいて感心します。
靴箱も、お見事。 こぶのついた飾り木に 引き戸は手の込んだ寄木細工。

窓の透かし障子も素敵です。 玄関だけで、褒めどころが こんなにあるなんて…!

味のある下地窓に出迎えられ 中を見てみましょう。

まずは、4.5帖のダイニングから。 壁の引き戸は、さきほどご覧になった 富士山の室内窓です。

窓側は小上がりになっています。 ネイビーの壁紙が、和の趣を損ねず 静けさを湛えているかのよう。
こちら、全てのお部屋の畳は取り払い 無垢の杉板に刷新されています。

二人用のダイニングテーブルを置くと 落ち着く広さです。 小上がりは、ソファーを置いて ヌックのように使ってもよさそう。 画像右奥はキッチンにつながります。
面した窓からの 柔らかな光に包まれた台所に 懐かしさを覚えます。
よくお手入れされていたのでしょうね。 年季は入っていますが、まだまだ現役。 ワークトップも広く、お料理しやすそう。
収納もたくさんあります。 流しの上下に収納棚。
それに加えて型板ガラスの入った 備え付けの食器棚もあるんです。 これは買おうと思っても、 なかなか手に入らないだろうな。

あると何かと便利な勝手口は
出るとすぐに裏路地になっています。 コンクリートの道と隙間から 生える緑の寂れ感も いいなあ。
味のあるガラスの引き戸の向こうは 水回りになっています。
元々あった浴槽は、思い切って取り払い シャワールームと洗濯機置き場に 改修したのだそう。
その一方、手の込んだ天井の木組みは そのまま残されています。 これは楽しい。
湯船が恋しくなっても 近くに銭湯があるそうなのでご安心を。
コンパクトな洗面台は ワゴンを置いたりなどして カスタマイズのやり甲斐がありそう。
この家に住もうと思う方は きっとこんな洗面台がお好きだと思う。 実験室を思わせる、シンプルな洗面台。

トイレは昨年新しく取り換えられた 水洗式。
でも扉は以前のままに。 レトロな電灯との相性も抜群で これは引き離せませんよね。
そうそう、このお家、 キッチンから水回りを通り抜けて 廊下に出られる回遊性があるんです。
忍者屋敷ではないけれど ちょっとしたからくりのようで 楽しく感じます。 もちろん、利便性もありますしね。
廊下を挟んで並ぶ居室は、 元は和室。 床の間に書院窓がある伝統的な お部屋でしたが フローリングが意外にもお似合い。

和洋折衷好きには、たまらないこと うけ合いです。

ペルシャ文様の絨緞を敷いて アンティークのテーブルセットを置けば 時代劇に出てきそうですね。

なんでも、通常の和室よりも天井が 50cmほど高くなっているのが 自慢とのこと。
障子戸の向こうは出窓になっていて そのむこう、遠くに相模湾が望めます。
お部屋から海が見えるのは、 やっぱりそれだけでも豊かだなあ。
うれしいことに、空気が澄んだ日には 富士山も見えるのだとか。 なんて贅沢な窓!
窓のある8帖間のお隣は 6帖のお部屋。 襖を開け放てば、一続きの間としても 使えます。
松の透かし彫りが施された 鴨居も素晴らしくて うっとりしてしまう。

こちらを寝室にして 8帖間の方をセカンドリビングにしても よさそうですね。

築70年。 かつてマグロ漁で栄えた時代、 仲卸のご家族が 暮らしていたというお家。
三浦半島の先端近く。 港町の高台、階段や坂道がありますが 最寄りのバス停まで徒歩2分。 バスの本数も多く、スーパーも近いため こう見えて、暮らしやすい立地。
耳に届くのは、たまに通る原付の音くらい。 あとはのんびり過ごす地域ネコの気配が漂う、 そんなやさしい時間が流れる場所です。
古き良きものを選び残し、 愛らしさに満ちている平屋の古民家。

ちょっとした不便ささえも楽しみ、 この佇まいを慈しんで 暮らしてほしいと願う大家さんが、 愛情をこめて息を吹き返させた場所。 海を眺め、穏やかな暮らしを望む方に うってつけの物件です。

文・葱山紫蘇子 大阪で娘3人息子1人と暮らす独り身。元劇団維新派役者竹山らいち、元ミニシアター従業員、元介護職。建物と書き出し小説と漫画と毛布のヘリが大好き。 Lit.Link

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