
平成リゾート、再編集。眺望を受け継ぐ逗子の一室 (神奈川県逗子市89㎡の売買物件)
マンションリノベ。
自分らしい暮らしを形にできる、
魅力的な選択肢です。
けれど、どんなに手を加えても
変えられないものがあります。

床や壁、キッチンや水回りは新しくできます。
一方、建物の雰囲気や共用部は
後からお金をかけても
手に入れることはできません。



共用廊下の踊り場では 壁が額縁のように切り抜かれ、 その向こうに緑の景色が広がります。
思わず立ち止まって眺めたくなる風景です。

三角屋根に瓦を載せたエントランス、 ミントグリーンの柵。 海外のリゾートマンションのような 雰囲気があります。
玄関へ向かう時間まで
心地よく感じられるのは、
こうした建物全体のデザインが
あってこそなのかもしれません。

最近の住まいでは、 廊下はできるだけ短く、 コンパクトにまとめられることも 少なくありません。 でも、この部屋は違います。
各部屋をゆったりとつなぐ廊下には、
落ち着きがあり
89㎡という広さを改めて実感させてくれます。

大きな窓の先には、 緑と空がどこまでも広がっています。
視界を遮る建物が少なく、 季節ごとに表情を変える景色を 室内から楽しめる贅沢。
この景色だけは、
どんなリノベーションでも
後からつくることはできません。

ここはリノベーションの楽しみが 一番広がる場所かもしれません。
定番の無垢フローリングで 素材感を楽しむのも素敵ですし、 サイザル調の床材に シーリングファンを合わせれば、 逗子らしいリゾート感がぐっと増しそう。
大きな窓とこの眺望があるからこそ、
少し遊び心のあるインテリアも
しっかり受け止めてくれそうです。

毎日の暮らしに必要な部分は
きちんと整えられているので、
そのまま住み始めても
十分心地よく使えそうです。

幅だけでなく 奥行きもしっかり確保されていて、 椅子と小さなテーブルを置いても まだ余裕があります。
朝のコーヒー、読書、 ベランダガーデニング。
室内の延長として、
暮らしを少し豊かにしてくれる
場所になってくれそうです。

主寝室にするのはもちろん、 子ども部屋やワークスペースとして使っても 十分な広さがあります。
ライフスタイルに合わせて
少しずつ手を加えながら、
自分たちらしい住まいへ
育てていけそうです。

特に洗面台は、 ゆったりとしたカウンターに大きな鏡。 ホテルライクで、平成らしいデザインが 今見ると逆に新鮮です。
もちろん交換してしまう選択肢もありますが、 この空間だけはあえて残すのも面白そう。
すべてを今風に揃えるのではなく、 時代がつくった贅沢さを受け継ぐ。
そんなリノベーションも、
この部屋にはよく似合う気がしました。

89.11㎡という広さも、 窓いっぱいに広がる緑も、 心地よい共用部も、 この建物が持つ空気感も、 この部屋だけの魅力です。
その上で、自分らしい素材を 少しずつ重ねていく。
何を変えて、何を残すか。
その選択まで楽しめる人にこそ、 この住まいはぴったりなのかもしれません。
文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。19年で9回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk
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