今回ご紹介するお部屋は、
団地リノベもここまできたか、と
思わず考えてしまうような一室です。
場所は神戸市垂水区。
ぜひ地図もあわせて
ご覧いただきたいのですが、
なんとご近所のスーパーは、
最近関西で話題の某スーパー。
それだけで、ここでの暮らしに
少しわくっとしてしまいました。
間取りは1LDK。
一人暮らしにはもちろん、
それぞれのスペースにゆとりがあるので、
二人暮らしでも無理のない広さです。
中に入ると、想像以上でした。
明るい光が入る、開放的なリビング。
表情のある床材と、板張りの天井。
この時点で十分に惹かれてしまいます。
そして窓の向こうには、この景色。
海と橋、淡路島を臨む
ナイスなロケーションです。
日中にぼーっと眺めるのもいいですが、
おすすめは夜。
橋の光と夜の海を眺めながら、ビールを一杯。
これが最高なんです。
リビングにはオープンクローゼット。
目一杯服をかけて、
カーテンで隠すのもよし、
そのままディスプレイとして
楽しむのもよし。
洋室にも収納があるので、
使い分けもできます。
個人的にはこのアングルに心打たれました。
団地ならではの壊せない構造壁を、
あえて半分だけ躯体表しに。
制約を、そのままデザインに変えている。
この一手で、空間全体がきゅっと締まります。
なんてうまい団地リノベ…!
よくあるスイッチも、
この壁にあるだけで、
少し澄ました顔に。
壁の向こうにはタイルがよく似合うキッチン。
後ろの棚、奥行きがあって嬉しいな。
大きめの家電も置けちゃいます。
造作キッチンも魅力的ですが、
ここはあえてのシステムキッチン。
結局、これが使いやすい。
そしてキッチンのお隣には
窓辺のダイニングスペース。
リビングと柔らかく区切られ、
落ち着いた食事の時間になりそうです。
リビング建具は、レトロなデザインに
少し緑がかったネイビー。
暗くなりがちな廊下や玄関まで
光を取り込むよう工夫されています。
洋室は一転して、落ち着いたトーンに。
ここは寝室になりそうです。
洗面室も、木とタイルのいいバランス。
ミラーキャビネットに加えて可動棚もあり、
コンパクトながらに収納面も安心。
お風呂も室内と合わせた
木目調のデザイン。
ちらりと見えるマリンランプの遊び心も
海の見えるお部屋ならではですね。
水回りまで抜かりなく魅力的な内装ですが、
この物件が優れているのは、
デザインだけではありません。
断熱等級4以上。
いまの新築と比べても、遜色のない性能です。
築年数のある建物で気になる部分には、
きちんと手を入れ、
そのうえで、
木と躯体表しをベースに、
素材の切り替えが
きれいに効いた空間に仕上げる。
性能と意匠、どちらかではなく、
どちらも成立させているつくりです。
それでいて、価格は1280万円。
駅からの距離も申し分なく、
駐車場も優しい価格設定。
条件だけでも十分ですが、
この空間と性能が揃うことで、
見え方はもう一段変わってきます。
団地リノベーションも、ここまで来ました。
団地という住まいに抱くイメージを、
ここで一度、更新してみても
いいかもしれません。
文・せのおさくら
リノベーションのしごと。
朝ごはんを座って食べる暮らしをめざす。