「景色」と一体になった家といっても、
この窓からの眺めのことだけを
指しているのではありません。

まずお伝えしたいのは、
本物件の裏手には神社があるということ。
緑の向こうはすぐ境内で、
時折かすかに雅楽の音色が
聞こえてくるそうです。

しかも神社は西暦650年頃に
創祀されたとされる古社。
かつては境内の一部だったという
由緒あるこの場所に、
これまでの歴史に思いを馳せ、
これから先の未来につながるような
家をつくりたい。
そんなコンセプトで
リノベーションされた物件です。

お家は、連棟町家の一区画。
連棟ながらゆとりある
86.28㎡もの敷地に建つ
2階建てのテラスハウスです。

のっけから驚くのは、
ファサードの全面を開口にした
開放的な玄関と広い土間。
さらに、LDKとの間仕切りにも
大きなガラス戸を設け、
家の中に光をたっぷり取り込みます。

玄関土間からLDKを見るとこんな感じ。
足触りの良さそうな無垢床に、
思わず裸足で駆け出したくなります。
うなぎの寝床のように
奥にどーんと伸びる空間ですが、

左の玄関、右の中庭、
そして中央上部の吹き抜けからも
光が注ぎ、こんなにも明るい。

逆側にはキッチンがあります。
淡い色のキャビネットと
ブラウンのタイル、

剥き出しになった2階の床板の
コントラストがなんとも素敵。
ちなみにLDKの壁は土壁、
右端に見切れている土間の
渋すぎる壁は既存利用でしょうか、
地域に伝わる伝統的な工法で
仕上げた土壁「大津壁」だそう。

さらに奥へ進もうとして
ハッとしてしまいました。
リビングとひと続きになったような中庭。

「景色」と一体とは、まさにこれのこと！
LDKの天井高を出すために床を下げて
床と庭との高低差が少なくなったことが
図らずも大工さんの心に響き、
自然の中にそのまま入っていくような
庭を提案してくれたのだとか。

うん、これは入っていきたくなるわ。

美しい庭を横目に廊下を進むと
和の趣あふれる建具があり、

その向こうには琉球畳の和室が。
お家の最奥にあたるこの部屋からも
さきほどの庭を眺めることができます。
普段はごろごろするための
くつろぎスペースに、
来客時はスペシャルな
ゲストルームになってくれそう。

続いて階段で2階へ上がると、
かわいらしいアーチの開口が
出迎えてくれます。
ここはウォークインクローゼット。

その隣は、8帖の和室でした。
1階の和室とは雰囲気が違って
ほとんど手入れしていないように
見えますが、

造作棚などを設けたことで
ぐっとモダンに。

そして、逆側にあるのが
冒頭でご覧いただいた6帖の洋室。
やはり「景色」との一体感が楽しめる
とっておきの空間です。

1階の庭もそうでしたが、
建具のフレームを極力消して
風景がダイレクトに
視界に入ってくることをめざしたそう。
おかげでこの美しさ。
職人さんたちの創意工夫を感じます。

で、気になりますよね、壁。
こちらは解体時に現れた竹小舞。
見た目がかっこよかったり
光を通してくれるだけでなく、
この家の歴史を未来に伝える
役割を担ってくれている
欠かせない要素のひとつなのです。

それにしても素敵なお部屋。
できることならば寝室に。

水回りも抜かりありません。

浴室はコンパクトですが、
グレーのタイル張りで
かわいいのなんの！

立地も魅力的でして、最寄り駅の
京阪石山坂本線錦駅から徒歩6分。
京都市内まで電車・車ともに40分前後、
大阪駅までは電車で家から1時間ちょい。
大津の中心街にも近いうえ、
琵琶湖まで歩いて4分。
近江大橋を渡れば草津にも行けます。

恵まれた住環境と、
ていねいにリノベされた素敵なお家。
われこそが歴史を受け止め、
未来につなげてみせますよ！
そんな気分になった方は、
ぜひお問い合わせを。
手を挙げたくなる条件は
ばっちり揃っていますのでね。