天井に施された 不思議なムラのあるモルタル塗装と、 ムードのある間接照明。

思わず「これはテクニカルな リノベ物件だぞ…！」と 言いたくなる仕上がりです。

それもそのはず。 売主さんは建築設計のお仕事に 携わられている方なのだそう。

海外への転勤に伴い、 名残惜しくも売却されることになったのが、 こちらのお部屋です。

棒状の部材を並べた リブ材の壁面がアクセント。

艶やかな壁に、 完全受注生産という 真鍮のベースライトの灯りが 優しく映えて、こっくりと 渋みのある印象をつくり出しています。

落ち着きますねえ。

リブ材に沿って光がやわらかく流れ、 個人住宅ではあまり見ない 洗練された雰囲気をつくり出しています。

モルタル塗装とリブ材は、 この物件全体の一貫したテーマ。 覚えておいてくださいね。

約21.2帖のLDKは二面採光で、 明るさはもちろん、 外の景色の抜け感も気持ちがいい空間。

しかもエアコンはそのまま使用可能。 さらに、希望があれば 家具もお譲りいただけるとのこと！

青いソファがアクセントになった カフェのような空間に、 このまま住める可能性も。

なんて魅力的なんでしょう…！

壁面はフラットな収納になっており、 すっきりしつつ収納力もしっかり確保。

壁面収納のほか、 フローリングや建具など、 既存の建具や床材の風合いを 活かしたリノベなんですって。

そしてもうひとつ特筆すべきポイントが、 ダイニングスペースの壁面に プロジェクターを投影できること！

映像をきれいに楽しむため、 投影に適した壁紙が貼られているそう。 さらに間接照明、壁付照明も 計画的に配置されていて、 プロジェクターを投影したときの 見やすさと明るさにも配慮したそう。

機器を揃えれば、 まさにおうち映画館が完成します。

木目の腰壁に囲まれた対面キッチンは、 ほどよく視線を遮り、 日常感を和らげてくれます。

台下収納もたっぷりで安心。 コンロは3口・グリル付きで お料理も存分に楽しめます。

キッチンから窓に向かって スコーンと抜けた眺めが、 また気持ちいい！

気になる窓からの景色ですが、 周囲に高い建物がなく、 眺望が楽しめます。

夕暮れの風景はまさに絶景。 なんと富士山も見えるそう。 絵画のようですね。

オーナーさん曰く 「あまり視線が気にならないので、 日中はカーテンを開けながら 過ごしていました」 とのこと。

バルコニーには物干し受けがあり

洗濯物を干してここでひと休憩… なんて使い方もできます。

約6帖の寝室には 腰壁に間接照明が仕込まれ、 ホテルライクな落ち着いた空間に。

ダクトレールもあるので、 小さなペンダントライトを灯せば、 より一層ムードが高まりそう。

寝具などの収納も安心の容量です。

約4.7帖のお部屋は 書斎として使われてきた模様。

二面採光で明るく、 コンパクトながら居心地が良く、 集中したい時間にぴったり。

そしてここにも登場！リブ壁！

リビング同様、 部屋のアクセントとして取り入れられ、 特別感をプラスしています。

さて、水回りへ。

くすみカラーのフロントパネルは ポーターズペイント仕上げ。 洗面の丸い木枠ミラーは、 雑貨屋さんやセレクトショップを 思わせる洗練されたデザイン。

毎日見るミラーがおしゃれだと、 気分があがりますよね！

上部にはハンガーパイプもあり、 収納や雨の日の物干しにも便利です。

バスルームは白を基調とした 清潔感あふれる空間。

1日の疲れを そっとほどいてくれるような、 気持ちのいいバスルームです。

トイレも同じく、 すっきりとしていて好印象。

廊下に目を向けると、 ここにも再び登場する リブ壁が美しいアクセントに。

玄関に敷かれた モルタル調タイルとの相性が抜群で、 住まいに足を踏み入れた瞬間から デザインの統一感を感じさせてくれます。

素材や色の選び方が絶妙で、 空間全体がひとつの作品のように まとまっています。

マンションは総戸数24戸の、 程よい規模感。

2025年2月には 大規模修繕工事と 外装タイルの修繕工事が実施されており、 きちんと手入れされた安心感があります。

オートロックや 宅配ボックスなど設備も整っていて、 嬉しいポイントがいっぱい。

最寄り駅は、 西武池袋線ひばりヶ丘駅。

急行に乗れば 池袋駅まで約18分という近さです。

駅前にはショッピングモールや大型スーパー、 家電量販店まで揃い、 生活に必要なものはほとんど ワンストップで揃う頼もしさ。

さらに、マンションから 自転車で約7分の場所には 「イオンモール東久留米」が。

日常の買い物だけでなく 週末の気分転換にもぴったりです。

そして、このエリアの魅力は 「自然とのバランス」。

家の近くには緑豊かな環境が広がり、 徒歩11分の「落合川いこいの水辺広場」では、 キャンプや釣りが気軽に楽しめます。

夏になると地元の子どもたちや ボーイスカウトが集まり、 のびのびと遊ぶ姿が見られる、 地域に愛されるスポットです。

鳥のさえずりが日常的に聴こえる 自然豊かな環境、 夕暮れにふっと覗く富士山の稜線、 室内にやさしく灯る間接照明。

この家には、 慌ただしい日々の中で ふと深呼吸したくなるような 瞬間がちりばめられています。

リラックス感と、 デザインのある暮らし。 その２つを 無理なく続けたい方に ぴったりの一室です。

文・戸田江美 @530e

1991年生まれ。デザイナー。おばあちゃんの仕事を継いで荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。

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