まるでドラマに出てくる 名家の邸宅のような、 雰囲気たっぷりのインテリア。 暮らしているだけで自然と 立ち居振る舞いも丁寧になりそうな 品格のある空間です。

リビングの窓から見えていたお庭が これまたスゴイ。 屋根に届くほどの背丈にまで育った 様々な種類の木々が、自宅にいながら 季節の移ろいを感じさせてくれます。 手前に見える池には敷地内の井戸から 湧き出す水が流れているのだとか。 さらさらという音に耳を傾ければ 心もすっかりほぐれていきそうです。

玄関へ回るとレンガ調のタイル壁と 木製の重厚なドアがどっしりと 構えています。

ガス灯を思わせるようなデザインの 玄関灯もかわいらしい。 暖かな光が疲れた心を 優しく包み込んでくれそうです。

玄関を入りまず目に飛びこんで 来るのは、正面に設けられた FIX窓からのお庭の風景。 お庭のビューを様々な方向から 楽しめるように、ゆとりある 贅沢な計画がなされています。

こちらのリビングは23.5帖！ 設えは洋室なのですが、 板張りの天井と壁や、絨毯貼りの床が どことなく和風な雰囲気も 醸し出していて、 なんだか和装が似合いそうな 空間ですね。 間接照明やフロアランプで 明るさを抑えた照明計画となっており、 昼間だけでなく、夜にもゆったりと くつろげるようなお部屋です。

反対側の壁には ステンドグラスのような 色付きの窓がはめられています。 和洋折衷の大正浪漫を感じる空間が デコラティブな家具もしっかりと 受け止めてくれています。

こちらのダイニングキッチンにも お庭に向かった大きな窓が 設けられています。 朝の日差しが差し込む中、 ここで朝ご飯を食べたら 気持ちいいでしょうね。

2階へと続く階段もカーペット敷きで とってもゴージャス。 残念ながら2階のお写真はないのですが、 ぜひ現地に伺って拝見したい…！

2階には3つ、1階に1つ個室がある 4LDKの間取り。 1階の個室の隣にはお手洗いがあり、 リビングとダイニングも 分かれているので、もしかすると お客さんをお招きすることが多い お宅だったのかもしれません。

また、隣接する場所に広い土地もあります。 邸宅部分のみ、土地部分のみなど、 分割で購入することも可能だそうなので 気になる方は相談してみては。

徒歩圏内には千本松海岸という 数々の文人にゆかりのある 東海道随一の景勝地が。 さらに最寄りの沼津駅は 新幹線停車駅の三島駅から一駅なので、 東京や名古屋にも アクセスしやすい地域です。 1階の個室を執筆部屋にすれば、 文章を書くことをお仕事に されている方の自宅兼仕事場、 またはセカンドハウスにも ぴったりなお宅かもしれません。

お庭の手入れをしつつ、 聴こえてくるのは水の流れる音と 大空を舞う鳶の鳴き声。 ときには潮風を感じに海岸へ。 そんな物語のような暮らしが送れそうな 浪漫を感じる邸宅ではないでしょうか。

文・佐藤シュン 浜松で設計事務所をやりながら、黒猫と暮らしています。