間仕切りに大きく開いたアーチの開口。
その両隣で、ステンドグラスのような
デザインガラスが存在感を放っています。

上品でモダンな意匠のガラスは
赤みがかったブラックチェリーの
無垢床にもよく馴染んでいて、
この部分の設えを見ただけで
一目惚れしてしまいました。

場所は、宝塚市の山手。
高台の閑静な住宅街にたたずむ
マンションの5階というから、
立地もイメージにぴったりです。

お部屋は100㎡超えの空間に
リビングとキッチン、洋室が3つ。
うれしいことに、ピンクの部分には
床暖房が備わっています。
で、先ほどのアーチとデザインガラスは
どこにあるかというと、
リビングと6.5帖の洋室の間。

ほら、ここに。
手前がリビング、奥が6.5帖の洋室。
奥の部屋は以前は音楽室として
使われていたそうです。

というのも、実はオーナーさんは音楽家で、
マンションでも楽器を演奏できるようにと
二重サッシなどにこだわって
リノベーションされたのだとか。

楽器を弾く習慣があったり、
音楽鑑賞が趣味の人には
うれしいポイントですね。

リビングのほうは、
大きな窓から光がたっぷり注ぎます。
緑も見えているなと思ったら、

外は予想以上にわっさりとした緑！

さらにその向こうには
共用テラスが広がり、
山々まで見渡せる眺望を
ほぼ独占できるのだそうです。

リビングに戻って振り返れば、
あら、素敵なキッチン。
バーガンディーのような深い赤が、
床の色によく似合っています。

内側もすっきりと美しいでしょう？
IHクッキングヒーターや
ミーレの食洗機のほかに、
なんとレンジフードまで
ビルトインされているんですって。

リビングを出ると（写真奥）、
ゆったりした幅の廊下が
玄関までまっすぐ続いています。
左前に見切れているのは
小部屋…ではなくシューズクローク。
どこもかしこも贅沢なつくりです。

6.74帖の洋室は、クローゼットと
コンパクトなバルコニー付き。

もうひとつのお部屋、
7.8帖の洋室のほうにも
クローゼットと窓があります。
どちらの部屋を寝室にするのかは
お好みで決めてくださいね。

こちらは洗面。
アンティーク家具のような
洗面台とミラーがたまりません。

トイレはすっきりとしたタンクレス。

バスルームはシンプルですが、
よく見ると壁にモザイクタイルが
あしらわれ、なんともかわいらしい。
広い浴槽にはマイクロバブル機能まで
付いていて、至れり尽くせりです。

水回りまで抜かりなく素敵とはいえ
主役はなんといってもこちらの開口部。
なめらかなアーチと
繊細な意匠ガラス越しに眺める世界が
日々に華やぎをもたらしてくれる…
そんな予感のするお部屋です。