家具職人が手がけた 無垢材のキッチンや建具が 日常をやさしく包み込む。 縁側のようなインナーバルコニーや 三角屋根を思わせる ウォークインクローゼットなど、 室内には大人も心をくすぐられる “小さな余白”が 散りばめられています。

窓の外には山の緑と澄んだ空。

神戸・岡本、ヴィンテージマンションの 一室で始まる 豊かな暮らしをご紹介します。

大きなリビングの角に 1つずつ、箱をぽんと置いたような2LDK。 お、ロフトもありますね。 ちょっと変わった間取り図を 見ているだけでわくわくしてくる。

玄関からお部屋へと入ると すぐ横に洗面台。 スムーズに手洗いができる動線はもちろん、 モザイクタイルがぴっちりと貼られた壁も かわいらしいことこの上なしです。

振り返れば、広々としたリビングです。 すこんと視界が抜けていて ただいま、の瞬間から 窓の向こうの景色が見えるのが魅力的。

幅違いの床板が張られることで 空間にリズムが生まれています。

キッチンはリビングの一角のような 背面の壁のおかげで独立してるような ゆるやかに周囲と繋がれる空間。

家具職人さんお手製だというそれは キッチンには珍しい脚付き。 サイドに配置された戸棚や 独特な風合いのタイルにも 個性が光ります。

個室の壁紙には 能登和紙が使用されているんですって。 光をたっぷり取り込めるように 室内窓がついています。

ほら、こちらにも。 それぞれの個室で はめ込まれたガラスの種類が違うなんて お部屋好きの心をくすぐりますねぇ。

そしてバルコニー側には 縁側のように設えられた インナーバルコニーが。 実はこちらの物件、 お部屋のバルコニーには 洗濯物が干せないそう。 そこを逆手に取って 実用性も兼ねた、 気持ちいいスペースが生まれたのですね。

ちなみに、洗濯物を干せる屋上もあるので シーツとかの大物はぜひこちらで。

お部屋に戻りまして 気になっていたでしょう？ 絵本に出てきそうな 三角屋根の開口。

その向こう側には 夢みたいなウォークインクローゼットが 広がっているんです。 贅沢なスペースに たくさんの可動棚。 好きなものを好きなだけ、 ここを埋め尽くす楽しみは 大人の特権かも。

ロフトはこちらでございます。 夜の読書タイム、 1人になりたいコーヒータイム、 子どもたちの秘密基地。 ストレージとしても優秀ですが 「おこもりスペース」という 間取り図の表記に則って使いたいな。

水回りは玄関横にまとめられています。 すっきりとしたタンクレストイレに

木目調のアクセントウォールの浴室。 清掃性が高く使い勝手の良い水回りは やっぱりありがたいものです。

最寄りの阪急岡本駅の周りには 緑が茂る公園がある他、 カフェやパン屋さん、 雑貨屋さんなどが立ち並びます。

石畳の路地をお散歩するのが 週末の新たなルーティンに。

木の温もりに包まれた室内と 外へ一歩出れば広がる岡本の街並み。 大人の遊び心をくすぐる仕掛けと 日々を支える確かな暮らしやすさが 同居するこの住まいで 穏やかに、心がほどけるような日常を 重ねてみませんか。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。16年で9回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk