横浜・中区といえば、 赤レンガ倉庫に中華街。

そして、 古き良き西洋館が建ち並ぶ 異国情緒の山手。

さらに、 広大で風雅な日本庭園「三溪園」。

その山手と三溪園の間あたりに まさかのお屋敷の賃貸が登場です！

しかもこのお家賃って、 本気ですか…⁉︎

昭和の洋館風な戸建住宅の 一部区画の賃貸となっています。

玄関から思わず恐れ慄く貫禄。

ゴゴゴゴゴ...という 効果音が似合いそうな、 重厚感のあるドア。

視線も身体も タイルアーチの奥の奥へと 誘導される、 没入感のある造りです。

足を踏み入れると、 広い玄関ホール！

カーブを描く階段に 深い色合いの木製手すり、 真紅の絨毯。

窓で額縁のように切り取られた 眩しい外の緑と、 赤い絨毯、そして白い壁の コントラストが美しい。

は〜、なんて素敵だこと！

この空間に見合う靴を履かなくちゃ、と 背筋まで伸びてしまいます。

てっきり完全に 洋風建築かと思いきや...

14帖あるリビングは 和室をリノベーションしたように うかがえるお部屋。

どーんと広い縁側からは、 これまた広いお庭！

なんて理想的な陽だまりでしょう。 ここでお昼寝も、読書も、夕涼みも… やりたいことが山積みです。

外から見るとこんな感じ。

ゆったりと広いお庭に面していて 長閑な時間が流れています。

2階のアーチ窓が とってもチャーミング。

木の節目を活かした欄間は アーティスティックで さりげなくも存在感があります。

床の間と飾り棚も しっかり残された改修。

季節の草花を 飾りたくなりますね。

さらに注目したいポイントが、 木とタイルで造作された オリジナルであろう、キッチン。

極めてシンプルだけど ありそうでなかったデザインです。

作業場所も十分あるし 3口IHコンロだし、 収納もしっかりある。

階段下収納に隣接しているから そこにもキッチン用具を 収納できる。

面白いなあ！

きっと、 リノベーションの際に この位置に新設したのでしょう。

襖の隣に キッチンのタイル壁が並び ダクトが走る図、 ユニークですねえ。

「和洋折衷」の 言葉で説明しきれない 溶け込み具合。すごい。

水回りは１階にまとまっています。

えーん！ なんてかわいい床とタイル！ レトロな水栓と 赤い目地の細長タイルの組み合わせ。

「こんなデザイン我が家でも真似したい！」と 思わせるディテールが詰まっています。

窓に鏡を作りつける これまたアイデアのあるリノベです。

隣室のトイレも、 同様のかわいい床。 広々として海外の住宅のよう。

お風呂はぴかぴかのユニットバス。 浴室換気乾燥機つきなので 雨の日も安心です。

それでは2階へ。 やはり階段は、 リビングから打って変わって ぐっと洋館の趣がありますよねえ。

大きなシャンデリアも、 アーチの窓も、 壁のテクスチャーも 昭和レトロなホテルを 彷彿とさせる可愛さで、 まるで映画のワンシーン。

11帖の洋室は バルコニーに面していて とっても明るいお部屋。

懐かしいデコラティブな壁紙も 深い木の色の扉も、 愛おしく感じます。

大きなクローゼット付きです。

バルコニーに干した洗濯物を すぐ取り込める導線ですから、 寝室兼、衣類収納の お部屋として使うのが 便利そうです。

さらに奥には 11帖の洋室があります。

天井に勾配がついていることで 秘密基地感があります。

窓もあり、明るい 「隠れ家」的なお部屋。

収納、兼、仕事部屋にしましょうか。

ガレージ的な空間には 車を1台停められます。

車があると便利な立地なので 駐車場付きはありがたいですね。

丘の上の山手エリアや 三溪園を散歩できて、 帰れば縁側つきのお屋敷暮らし。

観光じゃなく、日常として。

そんな贅沢が叶うなんて、 信じられますか？

文・戸田江美

デザイナー。荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。@530e

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