元々は古い平屋。 壁を全部壊してひとつの大空間にする、 という思い切ったリノベーションで 大変身を遂げました。

ここまで振り切ってると 爽快感すらありますね。 しかも、無垢のフローリングで 気持ち良さげさ200%。

天井は、スッピンです。高ーい！ それゆえに更に増す、開放感。

スリッパなしの素足で、 風通しの良い服でひゅるると歩き、 大の字で寝転んでゴロンゴロンしたい。

外観は杉板の無塗装。 素朴でこのままでもかわいいなと思うけれど 好きな色に塗装することも可能です。 広い濡れ縁的なウッドデッキもあって、 嬉しいな。

一部、残されたままのブリキ壁もあり シャビー感がたまらない。

スッキリした表情のドアを開けると

ゆったりとしたタイルの玄関が 迎えてくれます。 真っ白な壁に、何を飾ろう？

キッチンの開放感も桁違い！ この空間には、システムキッチンじゃなく これが正解だなって。 シンプルなステンレスの無骨さが美しい。

ごはん、どこで食べるか、それが問題だ。 キッチンの後ろか前か、 どちらも昼間は光が溢れてて、 外にはウッドデッキもあるし。 椅子じゃなく、床に直に座って ちゃぶ台囲むのも、良いなぁ。

そしてそして。 最高！！と思ったひとつは

…これ！ 大解放バスルーム！ え、あり得ない派ですか？ 以前、バスルームに仕切りのない お部屋を訪問をしてから↓ 彼女がマンションを買った理由vol.5 「脱衣場も壁もいらん」思想になってしまい そんな物件を探してるんですが、 まずあるわけないんです。 お風呂も脱衣場も 壁があるのが当たり前だから。 仕方なく（？）脱衣場のドアを 開け放つ日々。

一応、カーテンレールがあるので 仕切ることは可能ですよ。 窓もあって、こんだけオープンだと やはり気になりますかね。

窓の向こうはわさわさの緑と青い空…！ 窓を開け放ったら、少しだけ 露天風呂気分になれるかしら…。 夏は、水遊び場にも良いかも。 サウナ置いて、水風呂、なんてのも サウナーさん、いかがでしょう。

壁側にはシンプルな洗面台。 お好きな鏡をどうぞ。

この大空間の向こうに ぽつんと鎮座するバスタブ、 あんまりない風景で、かわいい。

安心してください、 トイレは囲われてますよ。

おそらくここが、唯一 壁で仕切られてるゾーンです。 どうぞ気兼ねなく、ゆっくりと。

間取りを見て、見た目以上に広い！と 驚きませんか？ 9＋14＋12＋23…それに風呂スペースで 60帖超えの大空間なのです。

ペット可だし、小さな子がいるなら、 みんなぐるぐる走り回れて、大喜び。 私が5歳児なら、この家がいいし、 大人だけど、この家がいい。 私が犬でも…（以下同文） 白い壁のどこかにプロジェクターを 写せるようにして おうち映画祭とか、したいなぁ。 将来、仕切りが必要かも…となったら 工事で足すことを考えましょう。

農家だった名残で、敷地内には コンクリ土間の納屋もあるんです。

趣味が多い方、アウトドア好きや バイク・車好きな方、DIY好きには たまらないのでは？

シャッターは交換が必要ですが、 離れ部屋、ワークスペース、などに 改修することもできそうです。

屋根は瓦からガルバリウムに貼り替え 天井、床下共に断熱性はアップしてますが、 雨音や空調効率に関しては 多少の覚悟や工夫が必要なこともあるかと。 でもそれを上回る、魅力…。

余白が多い分、夢も可能性も 限りなく広がりそうなワクワクがあります。 足し算ではなく 思い切った引き算で生まれた 大解放な平屋空間。 必要ならば、足せばいい。 その精神で、こんな家に暮らすの、 楽しみしかないなぁ。

文・つやまゆうこ 幼い頃から物件チラシを眺め、間取り図を描き遊んでた根っからの間取りスト。平屋、古民家、古い喫茶店、歴史的建造物、路地探検が大好き。障害者福祉に従事する三児の母。